「数学だけやってていいのか…」13歳の“数学者”が明かした葛藤と将来の目標
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「こんにちは」

 取材場所に現れた梶田光(かじたひかる)さん、13歳。まだあどけなさが残る中学1年生の梶田さんだが、彼には“ある才能”がある。

【映像】「乗数h付きオイラー双子型メルセンヌ超完全数」について発表する梶田さん(13歳)※30秒ごろ〜

 Zoom上の大人たちの前で、楽しそうにプレゼンする梶田さん。内容は「乗数h付きオイラー双子型メルセンヌ超完全数」に関する研究発表だ。なんと、梶田さんは13歳でありながら、大学の教授たちを前に堂々と発表を行えるほどの“数学者”の顔を持っているのだ。

 数検1級と英検1級特別賞も受賞し、さらにはピアノでも頭角を現している梶田さん。突き抜けた才能を持つ若手人材の支援を行う「孫正義育英財団」の財団生にも選ばれ、まさに異能の若き天才だ。そんな梶田さんの才能はどのように花開いていったのだろうか。ニュース番組『ABEMAヒルズ』では、フリーアナウンサーの徳永有美が梶田さんを取材した。

「数学だけやってていいのか…」13歳の“数学者”が明かした葛藤と将来の目標
「数学だけやってていいのか…」13歳の“数学者”が明かした葛藤と将来の目標

――数字や算数みたいなものに触れて「おもしろいな」と思ったのは、何歳からですか?(以下、聞き手:徳永アナ)

梶田さん(以下、梶田):お母さんは、1歳2歳ぐらいに数字のパズルや電卓をおもちゃにしてたりとか、カウンターがずっと9999になるまでずっと遊んでたりしていたと言っていました。

――九九はいくつくらいから触れましたか?

梶田:いろいろ九九の表みたいなのものがお風呂とかに貼ってあって、2歳くらいから好きだったと思います。

――2歳でもう九九を覚えていたんですか?!

梶田:そうですね。(当時から)すごいいろいろなものに興味があって、記号が好きでした。九九ってリズムがいいので、覚えるのが楽しかったんです。

――数学に本格的な興味を持ったのは小学1年生のときだそうですね。お母さんに買ってもらった数学の洋書が400ページ以上あったとか。

梶田:初めて洋書をもらったとき、すごいわくわくしたんですけど、中身を見たら全部英語なのでやっぱりわけがわかりませんでした(笑)。なので、英語の先生が、僕がわからないところをいっぱい書いてくれて、それを先生と一緒に見てもらって……ということをやっていました。英語を訳しながら、3年かけて読みました。

――11歳のときに数学の新しい定理を発見したそうですが、周りの反応はどうでしたか。

梶田:やっぱり自分が研究してるテーマって、同じ研究をしている人じゃないと全然分からないところがあると思っていて。新しいことをやっていると専門性が強すぎることがあるので、新しいことを見つけたら、いつもすぐに飯高先生(※飯高茂学習院大学名誉教授)にメールして見てもらっています。

「数学だけやってていいのか…」13歳の“数学者”が明かした葛藤と将来の目標

▲大学の教授らにプレゼンを行う梶田さん

 飯高教授は、代数幾何学のリーダーとして世界的に知られる数学者の一人。梶田さんとの年の差は、実に66歳。孫とおじいちゃんほどの年齢差だが、梶田さんの存在について「尊敬すべき数学者。かつては私も現役の教授だったが、リタイアしてからこんな素晴らしい学生に出会えてとてもうれしい」と太鼓判を押す。

 一方で突出した才能を持つが故に、義務教育の枠組みからは大きく外れ、小学4年生のときには、学校に通学せず、家庭に拠点を置いて学習を行う“ホームスクーリング”という形をとっていた時期もあったという。

――数学に打ち込めるのはお母さんや、一緒に数学を見てくれる先生の存在が大きいようですね。

梶田:小学校のときにホームスクーリングをしていたことがあって、そのときに『数学だけやってていいのかな』と思ったことはあります。ただ、お母さんがずっと(数学を)やってていいよと言ってくれたのと、他の分野の勉強もできる環境ではあったので、数学の勉強をやりながら(今は学校に行って)他の分野の勉強もしています。

 僕が今研究しているのは初等整数論という分野で、数学は他にもいろいろな分野があります。圏論だったり、トポロジーだったりグラフ理論だったり……今はどんどん新しい定理を自分で発見して、将来は数学の中に新しい分野を自分で作って研究していきたいです。 (『ABEMAヒルズ』より)

【記事修正 2021/11/02 15:30】※表記の一部を修正いたしました。

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