監督・コーチと選手、あるいは先輩と後輩といった関係性の中での暴力的な言動が、“強くなるためには止むを得ない指導”として長年にわたり容認されがちだった日本社会。
8年前には日本スポーツ協会など5団体が“暴力根絶宣言”を発出、さらに各競技団体が対策委員会を設置するなど“脱暴力”に向けた取り組みが行われてきたものの、問題はプロ・アマ問わず根深く、オリンピック・イヤーだった今年も、空手選手のパワハラ告白、高校バレー部での体罰、プロ野球選手の同僚選手への暴行など、スポーツ界の盛り上がりに水を差す出来事が相次いだ。