「音えぐい」「チョップ?」衝撃のダウンにネット騒然 判定結果に怒り心頭…敗者の振る舞いには苦言も
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 左フックかと思いきや…何とも珍しい打撃で奪ったダウンに視聴者が「音えぐい」「チョップ?」など騒然。さらに自らの勝利を確信するも、思わぬ判定結果に怒り心頭となり、対戦相手の拍手を拒否する敗者の振る舞いにツッコミの声や苦言が相次ぐ一戦が反響を呼んだ。

【映像】“珍”打撃で衝撃ダウン

 11月12日にシンガポールで開催された「ONE Championship: NextGen II」の第1戦。ハン・ズーハオ(中国)対ビクター・ピント(フランス)の戦いはビンタ、目潰しと不穏な展開に。しかしそれ以上に話題となったのが、ルール解釈を巡るボタンの掛け違いだった。

 11歳からプロとしてタイのルンピニースタジアムで戦ってきたピント。この日、ABEMAでゲスト解説を務めたRISEで活躍中の志朗も、タイで拳を合わせたことがあると話した。対戦者のハンもムエタイの元世界王者で、ONEでは現在2連勝中と好調だ。

 本場タイのムエタイやGLORYなど世界を知るピントだがONEでは苦戦が続いている。志朗は「(ピントは)蹴りには定評がある一方でパンチやディフェンスが余り上手くない。オープンフィンガーは隙間からパンチが来るので危ない展開が多いと思う」と弱点を挙げれば、高橋遼伍も「タイはミドルキックを蹴っていればポイントが取れて有利になるけれど、ONEはパンチを積極的に取る」など、ジャッジの違いについて指摘した。

「音えぐい」「チョップ?」衝撃のダウンにネット騒然 判定結果に怒り心頭…敗者の振る舞いには苦言も
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 そんな解説の指摘をふまえてか、“積極的に蹴るピント、パンチのハン”とわかり易い構図で試合は進行する。1ラウンド終了間際には、ハンの連打でピントがダウンするシーンも。第2ラウンド、劣勢だったピントが珍しい打撃をみせる。開始早々“左のフック”と思いきや横殴り気味の張り手でダウンを奪い返すシーンが飛び出すと視聴者が「ビンタやん」「掌底」「チョップか?」「音えぐい」とどよめく一幕も。意外な一発に不覚のフラッシュダウンを喫したハンも呆気に取られた表情だ。反撃に出たいピントだが、ハンが防御で伸ばした手の指が目に当たるアクシデント。これで出鼻をくじかれ反撃ならず。

 最終の第3ラウンド。常にプレッシャーをかけ手数を稼ぐハンに対し、なぜかパンチも打たずに勝利を確信したピント。かする程度のバックブローや、ハイキックでいちいちガッツポーズを決めジャッジへの謎アピールを開始する。

 この態度に志朗も「ピントは何もしないと負けるんですけど…。ムエタイ(ルール)の癖で試合を流しはじめた」とこの珍行動を説明。高橋も「ピント選手はミドルいっぱい蹴ったからムエタイ的に判定で勝ったと思っている」とルール解釈のズレについて言及した。

 答え合わせとなる注目の判定結果は解説陣の予想どおり手数で勝るハンの勝利。余裕で勝ち名乗りを待っていたピントは「なんでだよ?」とビックリ顔で不満を露わに。納得いかず首を縦に振り、ハンの握手も拒否する姿に視聴者から「当たり前」「妥当な判定」「ピントがずれてた」「潔くない」などの声が殺到。志朗も苦笑いを浮かべて「タイのムエタイなら“もしかしたら”ピント選手が勝ったかもしれないですけど、まあ妥当ですよね」と精一杯のフォローとともに試合を振り返っていた。

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