日本将棋連盟による11月15日週の公式戦は、最年少四冠を達成したばかりの藤井聡太竜王(王位、叡王、棋聖)が、さらなる高みを目指して3局に登場する。16日は、順位戦B級1組で松尾歩八段と対戦。現在、同組2番手で初のA級への昇級圏内にいる。19日にはALSOK杯王将戦挑戦者決定リーグ戦で近藤誠也七段と、また21日には竜王戦七番勝負を戦った豊島将之JT杯覇者と、日本シリーズ JTプロ公式戦の決勝で対戦。自身7度目の棋戦優勝を狙う。主な対局は以下のとおり。
【中継】「将棋日本シリーズ」決勝戦 豊島将之JT杯覇者 対 藤井聡太竜王
11月15日(月曜日)
リコー杯女流王座戦第2局 西山朋佳女流王座 対 里見香奈女流五冠 (携帯中継)
ALSOK杯王将戦挑決リーグ 永瀬拓矢王座 対 近藤誠也七段 (将棋プレミアム・携帯中継)
ヒューリック杯棋聖戦二次予選 谷川浩司九段 対 菅井竜也八段 (携帯中継)
ヒューリック杯棋聖戦二次予選 久保利明九段 対 大石直嗣七段 (携帯中継)
ヒューリック杯白玲戦女流順位戦C級 本田小百合女流三段 対 頼本奈菜女流初段 (携帯中継)
ヒューリック杯白玲戦女流順位戦C級 藤田綾女流二段 対 和田あき女流初段 (携帯中継)
11月16日(火曜日)
順位戦B級1組 藤井聡太竜王 対 松尾歩八段 (ABEMA・携帯中継)
最年少名人記録を更新する可能性を残している藤井竜王だが、その条件の一つが今期のB級1組を1期で抜けること。13人参加の総当たり戦で、藤井竜王は7戦全勝の佐々木勇気七段に続いて2番手。上位2人までがA級に昇級できるだけに、残り5局を全勝で終えれば文句なし。また、既に2敗棋士も千田翔太七段1人のため、千田七段との直接対決に勝利すれば、もう1敗できる余裕も生まれることになる。持ち時間は各6時間で、先手は藤井竜王。
順位戦C級1組 佐藤和俊七段 対 黒田尭之五段 (携帯中継)
順位戦C級1組 阿部健治郎七段 対 及川拓馬六段 (携帯中継)
順位戦C級1組 石井健太郎六段 対 宮本広志五段 (携帯中継)
順位戦C級1組 片上大輔七段 対 出口若武五段 (携帯中継)
棋王戦挑決トーナメント 豊島将之九段 対 糸谷哲郎八段 (携帯中継)
11月17日(水曜日)
大成建設杯清麗戦第5局 里見香奈清麗 対 加藤桃子女流三段 (携帯中継)
朝日杯将棋オープン戦二次予選 木村一基九段 対 阿久津主税八段 (携帯中継)
11月18日(木曜日)
順位戦C級2組 村中秀史七段 対 牧野光則六段 (携帯中継)
順位戦C級2組 杉本和陽五段 対 斎藤明日斗四段 (携帯中継)
順位戦C級2組 田中寅彦九段 対 服部慎一郎四段 (携帯中継)
順位戦C級2組 中村亮介六段 対 長谷部浩平四段 (携帯中継)
大成建設杯清麗戦予選 西山朋佳女流三冠 対 加藤圭女流二段 (携帯中継)
11月19日(金曜日)
竜王戦6組昇決 佐藤秀司八段 対 佐々木大地五段 (携帯中継)
順位戦A級 羽生善治九段 対 糸谷哲郎八段 (携帯中継)
順位戦A級 佐藤天彦九段 対 広瀬章人八段 (携帯中継)
順位戦A級 豊島将之九段 対 佐藤康光九段 (ABEMA・携帯中継)
順位戦A級 永瀬拓矢王座 対 斎藤慎太郎七段 (携帯中継)
ALSOK杯王将戦挑決リーグ 藤井聡太竜王 対 近藤誠也七段 (将棋プレミアム・携帯中継)
11月20日(土曜日)
倉敷藤花第2局 里見香奈倉敷藤花 対 加藤桃子女流三段 (携帯中継)
11月21日(日曜日)
倉敷藤花第3局 里見香奈倉敷藤花 対 加藤桃子女流三段 (携帯中継)
日本シリーズ決勝 豊島将之JT杯覇者 対 藤井聡太竜王 (ABEMA・携帯中継)
お~いお茶杯王位戦七番勝負、叡王戦五番勝負、竜王戦七番勝負と、3つのタイトル戦で番勝負を戦った両者が、成績上位12人を集めた早指し戦でも決勝でぶつかる。豊島JT杯覇者は昨年、藤井竜王、渡辺明名人(棋王、王将)、永瀬拓矢王座というタイトルホルダー3人に全て勝利し優勝。連覇をかけて決勝まで進んだ。藤井竜王は今回が初の決勝。対戦成績では藤井竜王が13勝9敗とリードするが、公式戦最速の戦いではどんな決着を見るか。持ち時間は各10分で、切れたら1手30秒未満。このほかに1分単位で各5分の考慮時間がある。先手・後手は振り駒で決まる。
(写真提供・日本将棋連盟)