IQの平均値とされる85~115と、知的障害の判定基準でもあるIQ69に挟まれた「境界知能」。人口の14%、つまり7人に1人が該当するといわれ、会話や言葉を認知することが苦手でコミュニケーションが取れない、集中できない、漢字が覚えられないなど、学習の土台ができないまま成人を迎えるケースもあるというが、日常生活に支障がなかったり、自分でも気づかなかったりするため、顧みられることが少ないのが実情だ。