将棋の棋王戦挑戦者決定トーナメントが11月24日に行われ、佐藤康光九段(52)と郷田真隆九段(50)が午前10時から対局を開始した。両者ともに50代に入りながらも、第一線で活躍する実力者。久々となるタイトル挑戦に向けて、さらに前進できるか。
【中継】棋王戦挑戦者決定トーナメント 佐藤康光九段対郷田真隆九段
佐藤九段は1987年3月に四段昇段。竜王戦2組(1組以上:28期)、順位戦A級(A級以上:25期)。タイトル通算13期で、永世棋聖の有資格者でもある。棋戦優勝は12回。日本将棋連盟の会長として多忙な日々を送る中、今年度の成績は23局で16勝7敗、勝率.6956と好調。王座戦では挑戦者決定戦まで進むなど、健在ぶりを示している。この棋王戦で挑戦権を得れば、2012年度の王将戦以来だ。
郷田九段は1990年4月に四段昇段。竜王戦2組(1組:18期)、順位戦B級1組(A級:13期)。タイトルは通算6期で、棋戦優勝は7回。ここ数年では勝率5割を切ることも増えていたが、今年度は22局で13勝9敗、勝率.5909と6割近い勝率を残している。タイトル戦出場となれば、2016年度の王将戦以来となる。
2人の対局は勝者組トーナメントの準決勝。本局に勝利すれば、挑戦者決定二番勝負まであと1つと迫る。負けた場合には敗者復活戦にまわり、ここを勝ち抜けば挑決二番勝負に進出できる。この二番勝負では、勝者組の優勝者は1勝、敗者復活戦の優勝者は2勝すれば挑戦権が得られる。
持ち時間は各4時間で、振り駒の結果、先手は郷田九段。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。