ファンにすれば「握手をしたい」「サインが欲しい」という棋士、女流棋士は多いだろうが、「頭ぽんぽんされたい」というニーズが、これから高まるかもしれない。女流による早指し団体戦「第2回女流ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント準決勝・第1試合、チーム里見とチーム西山の対戦が11月20日に放送された。この第1局でチーム里見に里見咲紀女流初段が勝利すると、姉である里見香奈女流四冠が、その勝利を喜びながら「よくできました」というように、頭をぽんぽん。この何気ない仕草にファンからは「美しい姉妹愛」「尊い」といった声が飛び交った。
対局中の様子だけでなく、女流棋士の普段の様子も垣間見えることで人気の同大会。チーム里見も、里見姉妹の日常らしきやりとりや、女流棋界のレジェンドでもあり日本将棋連盟・常務理事の清水市代女流七段がかわいらしい姿を見せたことで、チーム里見の人気は、参加した8チームの中でも最高レベルだった。この準決勝ではチーム西山と大激戦の末に、スコア4-5で惜しくも敗退したが、思わぬところで見せた姉妹の様子は、熱戦にも負けない熱量で、ファンからのコメントが寄せられた。
大絶賛のシーンが誕生したのは、第1局が終わった後。トップバッターを務めた咲紀女流初段は、緊張感の中、チーム西山の山口恵梨子女流二段に対して、一歩もひるまず攻め将棋を展開。ポニーテール姿での対局でもファンの目を引いたところだが、相手の隙を見逃さずに怒涛の攻め。83手の快勝に、里見女流四冠も「よし!よく頑張った!」と手放しで褒めた。
対局後、ニコニコ笑顔で帰ってきた妹・咲紀女流初段に対して、姉・里見女流四冠は、声をかける前に、優しく手で頭をぽんぽん。これには咲紀女流初段も、それが一番うれしいとばかりに、今大会で最高の笑顔を見せていた。会話はなくとも、全てが伝わるこのシーンに、ファンはもうメロメロ。「なでなで尊い」「姉のいいこいいこ」「よしよしキター!」「頭ポンポンかわいい」「美しい姉妹愛」と、里見姉妹の魅力に“投了”する者が続出していた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)