「今後はノーマスク」“鼻出し”マスク市議、提訴の真意を告白「ちゃんとした理由がないと苦痛。降りかかった火の粉を払うという主張、問題提起ができるチャンス」
【映像】「鼻マスクぐらいよくない?」ゆきぽよが持論も
この記事の写真をみる(2枚)

 市議会でマスク着用を強要され、発言を禁止されたのは憲法が保障する「表現の自由」が侵害されたとして、大分県臼杵市の若林純一市議が臼杵市と市議会を相手取り、マスク着用義務や議会内の発言禁止処分の取り消し・100万円の損害賠償などを求めて提訴した。一連の問題について、若林市議は「ちゃんとした理由がないと苦痛。降りかかった火の粉を払うという主張、逆に言えば問題提起ができるチャンス」などと本音を告白した。

【映像】「鼻マスクぐらいよくない?」ゆきぽよが持論も

 若林市議は9月、臼杵市議会本会議にて鼻出しマスクを注意されたが従わず議会退席命令を受け、波紋を呼んだ。若林市議は「マスクをすることが全く意味がないこととは言わない。効果とマスクをさせられることによるデメリットとどちらが大きいか」などと会見で自らの主張を展開。会見に同席した弁護士も「マスク着用義務不存在確認等請求事件ですので、私たちはマスクなしで」などと述べ、マスク非着用で会見に臨んでいた。

 28日にABEMAで放送された『ABEMA的ニュースショー』で独自取材に応じた若林市議は「正しいことを言えば通るみたいな青臭い考えで入っていったので、現実はそうではないという壁にブチ当たった」と話すと「コロナに罹ってしまえばものすごく重症にもなるし後遺症も残る。怖い病気だと思えばワクチンに頼ろうとなるが、コロナがそんなに怖い病気ではないのではないか。一方でワクチンは将来的に何が起こるかわからないじゃないかと。慎重に判断してくださいとなってきた」などと自らの考えの変遷について説明を続けた。

 また、マスク非着用に至った、こだわった理由については「鼻ぐらい隠せるやろって、そりゃもう普通の常識だと、そこでこだわらんでも鼻隠して普通に話して議会でやり取りすればいいという感覚も常識としてわかります」としつつも「マスクをさせられる理由とか意味とかがありますかね? それを示していただかないと皆さんに『マスクしてください』と言えないのではないかという感覚だ。ちゃんとした理由がないと苦痛だし、議会の場でマスクしないとしゃべらせないよって言われれば、自分に降りかかった火の粉ですから、払うという主張ができる。問題提起ができる。逆に言えば、まさにそのチャンス。我が身に降りかかったので、ちゃんと理由を問うという場面がたまたまきたということ」と述べた。

「今後はノーマスク」“鼻出し”マスク市議、提訴の真意を告白「ちゃんとした理由がないと苦痛。降りかかった火の粉を払うという主張、問題提起ができるチャンス」
拡大する

 この一件以来、若林市議のもとには励ましの声もある一方でクレームや誹謗中傷の電話なども増えたという。そのことについては「『子どもでもできるぞ。子どもでもわかることをお前は何でせんのか』と言われたりもする。マスクして議員としての務めを果たさんかという人もいるが、そこはせめぎ合い。これはこれで議員としての意味もあると思う」と揺るがぬ信念を話すも、「生活しづらくなってないか」との問いに対しては「なりました。ある意味なりました」と苦笑いを浮かべる場面も。それでも「世にマスクのことを問うて、できればみんなに外してもらいたい」とする若林市議の主張だ。

 提訴に至った思いについては「『しろ』『いや、しません』という議論を始めると行きつく先が無い。『しろ』という理由も多分はっきりしない。議員としての発言権。つまり、自由に発言する権利をマスクをしないということで制限できるのか。自由に発言できる権利を与えられている市議会議員として、マスクが、それを制限するだけの理由に当たるのか」などと明かした若林市議は最後に、どうしても伝えておきたかったこととして「必ずしも僕の主張が正しいとか、正しくないとかじゃなくて、今の風潮に一石を投じてみんなが考えてくれればいいなと思う」と述べた。

 11月30日から提訴以来では初の市議会がスタートする。提訴された臼杵市議会に取材を申し入れたところ「正式に通知が来ていないので、何も申し上げられない」との回答が寄せられた。今後について若林市議は「今後はノーマスクで行く。ノーマスクで行った若林に対して、どう出るか。繰り返しになるのか。何か譲歩というか協議はできるのか。やってみないと分からないが、こうなった以上はノーマスクで、マスクをさせられるならちゃんと理由を言ってくださいと。納得できないマスクはしたくありませんということで行こうと思っている」と改めて決意を語った。

この記事の画像一覧
【映像】「鼻マスクぐらいよくない?」ゆきぽよが持論も
【映像】「鼻マスクぐらいよくない?」ゆきぽよが持論も
「なぜ明るみに?」性風俗で副業の女性教諭が懲戒免職の疑問 元風俗嬢が明かすコロナ禍の闇

■Pick Up
「ABEMA NEWSチャンネル」がアジアで評価された理由
ネットニュース界で話題「ABEMA NEWSチャンネル」番組制作の裏側

この記事の写真をみる(2枚)