「かかってこい!」「効いてねぇぞ」と挑発するも、直後にド派手なダウンを奪われる事態に…。しかしその後、何発殴られても倒れないムエタイ戦士特有の無類のタフさを存分に発揮すると「ゾンビかよ」「耐久力が凄い」とネット上で驚きの声があがった。
12月4日にエディオン・アリーナ大阪で開催された「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN」。レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO)とマキ・チャーチャイ(タイ/真樹ジムAICHI)の対戦は、終始レオナの“石の拳”や多彩なキックを受け続けたタイ人選手のチャーチャイが判定で敗戦。内容的には完敗だったが、決して倒れないタフさに注目が集まった。
昨年3月の武尊戦以来となる復帰戦を迎えたレオナの対戦相手は、過去にラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級3位やISKA世界王者などの実績を持つムエタイ戦士のチャーチャイ。
序盤から蹴りを使って打ち合った両者。チャーチャイが大振りのパンチ、同じ間合いから繰り出すロー、左ミドルなどをまとめるが、リーチで勝るレオナが飛びヒザやジャブを的確に当てていく。緊迫感が続く中で迎えたラウンド終盤、突如、チャーチャイが両手を大きく広げ「かかって来い」とドヤ顔で猛アピール。さらに「来い来い」「効いてねぇぞ」と言わんばかりに首を振りながら挑発した直後、レオナが冷静にワンツー。右ストレートでダウンを奪った。軽率なアピールから急襲され、呆気に取られた様子のチャーチャイに視聴者からは「煽ってダウンは面白すぎる」「イキってダウンとは…」「威嚇して失敗した」などツッコミが多数寄せられた。
2ラウンドに入ってもレオナ優勢は続く。足を使いながらジャブをコツコツと当て、さらにボディへの連打。徐々に余裕が無くなったチャーチャイだが、すぐに気迫で前へ。k-1ルールへの対応不足かクリンチが目立ったが、最初のダウン以降なかなか倒れずにひたすら前に出る粘り強さに「効いてるはずなのに倒れない」「くっつき虫みたい」「根性はある」といった声があがり始める。
その様子にABEMAで解説を務めた佐藤嘉洋も「(顔面やレバーへの連打)これをもらってよく倒れないですよね」、すると関根勤からも「195戦も戦ってる選手は途中であきらめない」とチャーチャイの気持ちの強さには感服した様子だ。
最終3ラウンド、再びレオナが集中砲火を浴びせると、チャーチャイの顔面が腫れ上がる。それでも前に出続けるどチャーチャイに、さすがのレオナもやりにくそうだ。そんな様子に視聴者からも「圧が強すぎる」「まるでゾンビ」「ムエタイ選手の耐久力は凄い」とチャーチャイを賞賛する声が。ラウンド終盤にはレオナが渾身のハイキックを放つものの、両手を広げ、ここでも「効いてないよ」アピール。すでに圧倒的に手数で勝っているにも関わらず視聴者からは「何かレオナが弱く見えてきた」と錯覚気味の声まで…。
試合は当然ながら3-0でレオナが大差での判定勝利。しかし、関根も思わず「マキ・チャーチャイ強い! しぶとい!」と興奮しきりだった。