10日、国内で新たに8人のオミクロン株感染が判明した。厚生労働省によると先月28日から今月7日にかけて入国した10代未満から60代までの男女8人で、いずれも空港検疫で感染が確認された。また、11日に岐阜県、12日に福岡県でも感染者が確認されたが、今のところ、日本における市中感染は確認されていない。
【映像】感染後“無症状”の人も…知っておきたい「オミクロン株」の特徴(7分ごろ〜)
これについて、ニュース番組『ABEMA Prime』に出演したネット掲示板『2ちゃんねる』創設者のひろゆき氏は「『日本の空港検疫で8人見つかったよね』ということだ。『日本国内に(オミクロン株感染者を)入れませんでした』という話であって、これはすごい」と評価。「フランスは今のところ、40人くらい(の陽性者)が市中感染で見つかっている。だから『もう500人くらいはオミクロン株に感染しているんじゃないの』と言われていて、もう無理だ。やっぱり日本すげえなと思った」と語った。
オミクロン株について、フランスではどのくらいの脅威で報じられているのだろうか。ひろゆき氏は「報じられてはいるが、街を歩いていても、マスクをしてる人は3割ぐらいだ」と、現地の様子を紹介。続けて「結局『デルタ株もオミクロン株も感染しやすいよね』となっている。『やれることが一緒だったらいつも通りでいいじゃん』と、フランスでは“いつも通り”がマスクしない生活になってしまっている」といい、人々の生活様式にも大きな変化は見られないという。
日に日に強まるオミクロン株への不安。同番組に出演していた手を洗う救急医Takaこと、こびナビ副代表の木下喬弘氏は「今日本は非常に良い状況だ」とコメント。「感染者数が全然いないので、水際対策でしっかり食い止められていると思う。これはイギリスやアメリカ、フランスなどと大きく違う。アメリカは気づいたときには、すでに市中感染が起きていた。渡航者制限によるブロックが全然できていない状況だったが、日本はいろいろ手を打つ余地があって、今のところは、良い状況だと言える」と見解を示した。
感染拡大が急速に進み、市中感染が発生しているイギリスでは、オミクロン株に関する新たな報告書を発表。同報告書によると、オミクロン株の感染者数は「およそ3日ごとに倍増している」といい、イギリス政府は公共の屋内施設におけるマスク着用を義務化するなど、新たな制限措置を発表している。
このイギリス政府の報告書について、木下氏は「簡単に言うと『オミクロン株はヤバイ』ということだ」と説明。「報告書には倍加時間3日と書いてあるが、これはどういう意味かというと、100人だった感染者が200人になるまで3日だということ。その3日後に400人、さらにその3日後には800人になるので、これはヤバい。感染者数という意味では、相当なスピードで増えていることは確実。それだけの伝播性と、ひょっとしたらワクチンの効きが悪くなっていることも合わさって、増えている可能性もある。この報告書が言っているのは『政府は早く手を打てよ』だ」と語った。
では、私たちができる対策はあるのだろうか。木下氏は「(オミクロン株も)基本的に人から人へ飛沫を通して感染するというのは変わらない。市中にどれだけ感染者がいるかというリスクに応じて、どれだけ感染リスク行動をとれるかというのを各々が考えることだと思う。感染対策自体は今と変える必要はない」と説明。
番組中、木下氏の解説を聞いていたひろゆき氏は「オミクロン株が広がる前にフランスでは1日5万人ぐらいが感染していた」とコメント。「他の国はちゃんとしてんなと思った」と感心していた。(『ABEMA Prime』より)
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