17日、大阪市北区の雑居ビルで火災が発生。救助された28人のうち、火元とみられる4階のクリニックにいた24人が亡くなる痛ましい事件があった。この火災が発生する30分ほど前には、容疑者の関係先で放火が疑われるボヤが発生しており、そのことについて、フリーアナウンサーの馬場典子氏が言及。「ある程度人員が割かれる。意図的だとしたら相当悪質だ」と憤りを露わにした。
この火事では19日までにクリニックのアルバイトである西村美夕璃さん(21)ら死亡した6人の身元を特定。ほとんど火傷はなく、死因は一酸化炭素中毒だった。警察は放火と殺人の疑いで、クリニックの防犯カメラの映像などから現場にいた住所・職業不詳の谷本盛雄容疑者(61)を特定。警察が目撃者に聞いた話によると、エレベーターから現れた谷本容疑者は紙袋を持っており、持参した2つの紙袋を蹴り倒すと漏れ出た液体から燃え広がったという。
クリニックで火事が起こる30分前には、谷本容疑者の関係先でも放火が疑われるボヤが発生しており、直後、クリニックの方向に自転車で移動する谷本容疑者の姿が、複数の防犯カメラに捉えられていた。
19日にABEMA『ABEMA的ニュースショー』に出演した元日本テレビアナウンサーでフリーアナウンサーの馬場典子氏はこの事件について「司法によって裁いてもらうしかなく、個人の感情でどうこう裁くようなことがあっては本来はいけない」としつつも「30分前に関係先でボヤがあって、ボヤ騒ぎがあると、全部ではないにしても人員が割かれてしまう。もし意図的だとしたら、相当悪質だと感じる」と憤りを露わにした。
また馬場氏は報道的観点からも「被害に遭うかもしれない側からみると、どう逃げたらいいか、どう自分の身を守るかということを報道している一方で、どう犯行に及ぶとどういった被害になるのかということまで知れ渡ってしまうという怖さをものすごく感じている」とも述べた。
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