将棋界には東西、それぞれに将棋会館がある。対局室があるほか、将棋連盟の事務所にもなっており、また子どもから大人まで、アマチュアが訪れては、腕を競う場にもなっている。例外なく、この2つの会館から名棋士が誕生したが、全国から集まる若き才能が磨かれる空間にもなっていた。伝説の研究会「島研」で知られる島朗九段(58)は、若手棋士、さらには奨励会員たちが集まり、熱心に将棋について議論する場所の貴重さを説いた。