燃える52歳・畠山鎮八段、209手の激闘勝利にファンも絶賛ラッシュ「熱風吹いた!」「すごい熱戦だ」/将棋・ABEMA師弟トーナメント
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 熱く燃える52歳が、20歳近く下の実力者にぶつかり、そして打ち破った。「第1回ABEMA師弟トーナメント」予選Aリーグ1回戦・第1試合、チーム井上とチーム畠山の対戦が12月29日に放送された。第2局ではチーム畠山・畠山鎮八段(52)が、チーム井上・稲葉陽八段(33)と対戦。昨年度は早指しのNHK杯テレビ将棋トーナメントでも優勝した実力者相手に、200手超の大熱戦となり詰むや詰まざるやの最終盤で競り勝った。これにはファンも「熱風吹いた!」「すごい熱戦だ」と絶賛ラッシュとなった。

【動画】激闘を繰り広げた畠山鎮八段

 かつては奨励会の「熱血幹事」とも呼ばれた畠山八段。50代の声を聞いても、その熱さはまるで衰えていなかった。弟子の斎藤慎太郎八段(28)と組んで出場したこの大会。斎藤八段だけでなく、対戦した稲葉八段、その他現在活躍する関西出身棋士の多くが奨励会にいた時、幹事として厳しく指導をしてきた。盤を挟んだ稲葉八段は、名人挑戦経験もあり、早指し戦での優勝歴もある実力者。「稲葉さんは若手で経験も豊富だから強敵ですね。勝ちたいというより、くたくたに疲れさせたい」と、胸を借りるような気持ちで対局に臨んだ。

燃える52歳・畠山鎮八段、209手の激闘勝利にファンも絶賛ラッシュ「熱風吹いた!」「すごい熱戦だ」/将棋・ABEMA師弟トーナメント
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 先手番から角換わりの出だしで進むと、受けに回っては勝負にならないと、持ち味である攻め将棋で、プレッシャーをかけていった。思惑通り、序盤でペースを握ったものの、やはり相手も強敵。中盤、終盤と粘られ、形勢不明のまま最終盤に飛び込んだ。形勢は二転三転し、どちらが勝っても不思議ではない大激戦になったが、残り時間わずかといったところで畠山八段が詰み筋を発見。周囲で見守っていた棋士たちからも「あれ?そうか!」「あー!」と声が出る決め手が炸裂し、209手で勝利をもぎ取った。この瞬間、視聴者からは「すげえ将棋やw」「これは汗かく熱戦。かっこいいぞ」「すごい熱戦だ」「209w」とコメントの嵐。公式戦では初対戦で勝利してから7連敗、通算1勝7敗と勝負になっていなかった相手からの勝利に「稲葉さん相手に、ちょっと出来すぎ。途中から時間がなくて、対戦相手がトップ棋士というのを忘れたのがよかったのかもしれないです」と照れ笑いした。

 相手もわからなくなるほど盤にのめり込み、とにかく勝ちに向かって突き進む火の玉・畠山八段の様子に、稲葉八段も奨励会幹事時代の熱血漢ぶりを、思い起こしたかもしれない。そんな気持ちのこもる一局となった。

◆第1回ABEMA師弟トーナメント 日本将棋連盟会長・佐藤康光九段の着想から生まれた大会。8組の師弟が予選でA、Bの2リーグに分かれてトーナメントを実施。2勝すれば勝ち抜け、2敗すれば敗退の変則で、2連勝なら1位通過、2勝1敗が2位通過となり、本戦トーナメントに進出する。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで、チームの対戦は予選、本戦通じて全て3本先取の5本勝負で行われる。第4局までは、どちらか一方の棋士が3局目を指すことはできない。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

【動画】開幕戦でストレート勝ちしたチーム畠山
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【動画】激闘を繰り広げた畠山鎮八段
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【動画】控室でのリアクションが話題になった斎藤慎太郎八段
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