ヒール軍団が東京五輪柔道金メダリストのウルフ・アロンを「来いよ、来いよ!」とプロレスに勧誘。予想外の挑発に一瞬スイッチが入ると、視聴者が「まさかのプロレス参戦か?」とざわつく場面があった。
1月1日、日本武道館で開催されたプロレスリング・ノア「ABEMA presents NOAH "THE NEW YEAR" 2022」。ウルティモ・ドラゴン、原田大輔、小峠篤司、大原はじめとNOSAWA論外、Eita、YO-HEY、鈴木鼓太郎の8人タッグで、それは起こった。
この日、試合を放送したABEMAでゲスト解説を務めたのは、東京五輪の男子柔道100キロ級で井上康生以来となる金メダリストを獲得したウルフ・アロン。放送席に座ったウルフ・アロンだったが、NOSAWAに場外で「かかって来い」と手招きされ一触即発の場面を迎えると、これに視聴者も参戦。「行けウルフ!」「プロレスに転向しちゃえよ」など、元日から大盛り上がりを見せた。
生ける55歳のレジェンド、ウルティモ・ドラゴンの久々のノア参戦を盛り立てる“ウルティモ軍”として結成されたチームと、NOSAWA率いる荒くれ軍団、ペロス・デル・マール・デ・ハポン(PERROS軍)との対決。
試合開始とともにウルティモ・ドラゴンが、衰えを感じさせないキレのある動きを見せると視聴者から「はやい」「校長キレッキレ」「仕上がってる」と驚嘆の声。両軍スピード感あるれる攻防を続けるなか、老獪な攻撃を見せるPERROS軍。カウントを数えるレフェリーに「遅えぞこら!」と暴言を吐くと、これをみたウルフが即反応「柔道で審判にあんな暴言吐いたら一発で退場ですよ。次の試合も出れなくなる、永久追放で終わりですよ」と冷静なツッコミを入れ、解説陣の笑いを誘う。
そんなPERROS軍のターゲットは解説の席の方へ。場外でNOSAWAがウルフを手招きし「来いよ、来いよ」と挑発。ゲストの山田邦子やファンキー加藤がこぞって「やらないよ」と即答したにも関わらず、当のウルフは苦笑いを浮かべながらも「一瞬行こうかと思いました」「柔道着お願いします」「行くなら正規軍側で」などと意外な返答を連発。
そこは山田邦子が「NOSAWAに言わない方がいい。NOSAWAなら(柔道着を)持ってきそうだから」と火消しに躍起となったが、そんなウルフの神対応に「行けウルフ!」「ウルフ、プロレスやりたそうだ」「プロレスラーは誰も勝てない」「プロレスに転向しちゃえよ」と視聴者は大盛りあがり。
するとウルフは「柔道引退するまで待ってください」とやんわりプロレス転向は断りながらも「そのままリングネームみたいな名前ですからね、一切変える必要がないですから(笑)」と満更でもない様子を浮かべた。
オリンピックで一躍“時の人”となり、プロレス業界からもラブコールを受けていたウルフだが、この日が初のプロレス観戦。場外乱闘で鏡餅が破壊されると「持って返ってお雑煮にしようと思ったのに…」など、軽妙な語り口で笑いを取りながらも初のプロレス観戦を楽しんでいる様子。そんなウルフの解説は視聴者にも大ウケ。「ノリノリのウルフさんいいな」「実況がいちいち面白い」と好評だった。
最後に実況アナウンサーに改めて“プロレス入り”について聞かれたウルフは「あと5年は待ってください」と答えた。