日常の疲れを解きほぐしてくれる癒しの空間“サウナ”。空前のサウナブームの今、その人気はとどまるところを知らない。そんな中、サウナを利用したユニークな採用活動を始める企業がある。
【映像】何かの儀式!? 話題の“メラメラサウナに行ってみた”(現地レポート)
その企業とは、Z世代をターゲットにした企画やコンサルティングを手がける『僕と私と株式会社』。代表の今瀧健登さんに話しを聞いた。
「弊社の中でサウナ部っていうのが新しくできたんですね。その中で、サウナで仲良くなったり、『サウナで新しく仕事をする人と話したいね』という意見がありまして。『サウナを通じてお互いのことをよく知れたらな』というところから、次の採用はサウナ好きをと思い、“サウナ採用”が生まれました」
現在、スタッフはすべてフルリモートで業務を行っているため、仕事以外のコミュニケーションの必要性を特に大事にしているという今瀧さん。『サウナワーケーション』と名付けた方法を実践することで、業務に良い影響が出ているため、採用活動にも活かすことにしたという。ただ、“サウナ採用”と言っても、サウナで面接を行うというわけではなく、あくまでも緊張をほぐして親睦を深めることが目的という。
SNSでは、経営者からの反響が大きく「うちもやりたい」という声もあったというサウナ採用。今瀧さんも「面接ってその会社と人でしかなかったのが『サウナ』を介することによって、サウナ好き同志っていう新たな接点が生まれるんじゃないかなと思ってます」と期待していた。
一方、サウナといえば先日、1件のツイートが話題になっていた。
「ヤバいサウナに行ってきた。いや、果たしてこれはサウナなのか、何かの儀式なのかわからない…」
投稿したのは『ワクワクする体験が大好き』という体験クリエイターのアフロマンスさんだ。アフロマンスさんは、体験したサウナについて「そこに巨大な石窯があって。中で火が燃えているんです。おばちゃんに誘導されるままにズタ袋みたいなのを頭から被せられて、『しゃがんで』って言われて。うつぶせで『出てきて』って言われるまでその火の横で耐える、みたいな。そんな感じのサウナですね」と語った。
今まで全国各地のワクワクするサウナを巡ってきたアフロマンスさんが「ヤバい」と表現したサウナ。それは、長崎県・諫早市にある『御湯神指しベストパワーランド』のドーム式石窯サウナ『來磊』(らいらい)。
まるで巨大なピザ窯のような空間の中で、メラメラと燃え上がる炎に、ネットでは「神秘体験すぎる」「『ミッドサマー』のラストシーンかと思った」と恐怖を感じる人も。
石窯の醸し出す独特の雰囲気と、目の前で弾ける火の粉に怯えながら「『早く出たい』とずーっと思っていた」と話すアフロマンスさん。サウナお決まりの“ととのう“どころではなかったという。
「衝撃的すぎて日常に気持ちが帰れないみたいな感じです。“不思議の国のサウナ”みたいな。なんか行ったら戻って来れなそうな。そういう、ちょっと不思議な体験でした」
話題のサウナについて、『ABEMAヒルズ』では、『御湯神指しベストパワーランド』の中島恵美子代表と中継を結び、話を聞いた。
「温度は約150度。入り方は麻袋をかぶって、横になって寝てもらうような感じです。麻袋は火を防御するためと、被ることで、蒸されて汗が出ます」
ネットで話題になっていることを既に知っているという中島代表。“メラメラサウナ”について、訪れた利用客から様々な反響が寄せられたという。
「反響はその次の日から、お客さんから言われました。『楽しみにしてきました』というのが多いが、『ととのった』という言葉も多かったです」
(『ABEMAヒルズ』より)