KENTA「1月8日、やりますかもう一丁!」杉浦軍として新日本との対抗戦に意気込み
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 元日の日本武道館大会、プロレスリング・ノアにKENTAが帰ってきた。団体の旗揚げメンバーであり、元GHCヘビー級王者でもあるKENTAの古巣マット参戦は7年8カ月ぶり。それに先がけ昨年12・27後楽園ホール「杉浦軍興行」に登場すると「1月1日と1月8日は、俺も杉浦軍ってこと!」と、同期であり元盟友の杉浦貴、そして桜庭和志とトリオを結成しての出撃を宣言。そしてこの日、“現在のノア”を体現するマサ北宮、稲葉大樹、稲村愛輝と6人タッグマッチで対戦した。

 普段の新日本プロレスでの試合と同じBULLET CLUB仕様で入場したKENTAだったが、自身のTシャツを脱ぐとしっかり杉浦軍Tシャツを身につけており、杉浦、桜庭と握手。期間限定での杉浦軍をあらためてアピールした。
 
 そんなKENTAに対抗心をあらわにしたのがノア正規軍の3人。とくに意外な男が、猛然と襲いかかっていった。KENTAが退団した後ノアに入門したキャリア4年目のヘビー級戦士、稲村愛輝だ。

 稲村は杉浦をタックルで倒すと、そのまま試合権利のないコーナーで待機するKENTAもタックルで吹っ飛ばし、それを皮切りにことあるごとにKENTAへ突っかかっていく。当初はそれに対し、張り手や蹴りであしらっていたKENTAだったが、あまりの執拗な挑発に次第にヒートアップ。

 途中からは試合の流れとは関係なく、KENTAと稲村の一騎討ちのような展開に突入。稲村がオクラホマスタンピート、フロッグスプラッシュと肉弾戦で攻めていけば、KENTAもギアを上げ、トルネードスタンガンやダイビングラリアットなど大技で応戦。

 KENTAのGAME OVER(変型フェースロック)もなんとかロープに逃れた稲村は、得意のぶちかましから無双を狙うも、これはKENTAが踏ん張り、逆にタックルにきた稲村にカウンターのパワースラム。そしてこの日2度目のダイビングフットスタンプを成功させると、強烈なフルスイングの掌底を叩き込み、最後は粘る稲村の巨体を抱え上げ、必殺のgo 2 sleepでマットに沈めてみせた。

KENTA「1月8日、やりますかもう一丁!」杉浦軍として新日本との対抗戦に意気込み
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 見事、古巣凱旋マッチを勝利で飾ったKENTAは、試合後マイクを握ると「なんだ、あのデケえやつ? ひょっとして、あいつがいるかぎり、ノアの未来は明るいんじゃねーの?」と、稲村の闘いぶりを高く評価。敗れたもののノア期待の大器・稲村は、KENTAとの初遭遇で大きな爪痕を残したと言えるだろう。

 そして「1月8日、この3人で新日本プロレスに殴り込みをかけてやりましょう!」と呼びかける杉浦と、中央大学レスリング部の先輩である故・ジャンボ鶴田さんばりに「オー!」をひたすら連呼する桜庭に対し、KENTAは「不安しかないけど、1月8日、やりますかもう一丁!」と、あらためて杉浦軍として新日本との対抗戦に臨むことを宣言。

 最後は「今日、久しぶりにノアのリングに立って、正直、懐かしい気持ちもあり、あんたがいて、桜庭さんがいて。でも、いい夜でした。ありがとう!」と、感謝の言葉を述べてリングを降りた。

文/堀江ガンツ

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【視聴する】『WRESTLE KINGDOM「新日本プロレス vs プロレスリング ・ノア」』を1月8日(土)16時よりABEMA独占生中継
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