将棋の順位戦A級7回戦が1月7日に行われ、羽生善治九段(51)と斎藤慎太郎八段(28)が午前10時から対局開始した。羽生九段はここまで2勝4敗、全体9番目でB級1組への降級のピンチ。斎藤八段は無傷の6連勝で2期連続の名人挑戦が目前となっている。正反対の状況に置かれている両者が、新年早々に重要な一局を迎えた。
【中継】順位戦 A級 第7回戦 羽生善治九段 対 斎藤慎太郎八段
羽生九段は、1985年12月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:33期)で、順位戦はA級以上が29期。タイトル獲得数は歴代最多の99期で、永世称号がある7つのタイトル全てで資格を持つ。棋戦優勝45回も歴代トップだ。順位戦A級は1993年度に初参戦して以来、29期連続でA級以上(名人9期)を誇っているが、今期は厳しい残留争いが続いてる。
斎藤八段は、2012年4月に四段昇段。竜王戦2組(1組:2期)、順位戦はA級が2期。タイトルは王座で1期、経験がある。昨期はA級初参戦ながら8勝1敗の好成績で名人挑戦権を獲得。渡辺明名人(棋王、王将、37)との七番勝負は、第1局には勝利したものの、その後は4連敗を喫し、1勝4敗で獲得はならなかった。
羽生九段は2勝4敗で10人中9番手。降級となる下位2人に入っている。残り3局を全勝すればトータルでも勝ち越し、残留となるが、前年成績を元にした順位も8位と低いことから、3勝5敗など成績で並んだ場合は、降級になる可能性もある厳しい状況だ。逆に斎藤八段は、2番手の糸谷哲郎八段(33)に2差をつけており、本局を含めあと2勝すれば他の結果にかかわらず挑戦が決まる。
対局の持ち時間は各6時間で、先手は斎藤八段。ABEMAではこの対局を終了まで放送している。
(ABEMA/将棋チャンネルより)