「完全に無所属です」増田康宏六段、若き実力者は独立独歩「あまり棋士と交流がない」
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 強くなるために群れをなす者もいれば、己の力だけで強くなろうとする者もいる。将棋の増田康宏六段(24)は、どうやら後者のようだ。「第1回ABEMA師弟トーナメント」に、師匠の森下卓九段(55)とタッグを組んで出場している増田六段は、ABEMAトーナメントでは恒例となっているチーム動画に出演。なかなか会う機会もなかった師弟が水入らずで酒を酌み交わすという内容だったが、このトークテーマの一つにあった「最近の悩み」という中で、森下九段が人間関係に悩むところを、増田六段は「あまり棋士と交流がない」と、サラリと明かした。

【動画】増田康宏六段、人間関係は「完全に無所属」

 将棋界のスーパーレジェンド・羽生善治九段(51)も育った八王子将棋クラブの席主から紹介を受け、森下九段に弟子入りすることになった増田六段。少年時代からその実力を高く評価されると、16歳で四段昇段を果たしてプロ入り。現在では竜王戦2組、順位戦B級2組、新人王戦で2回優勝など、近い将来にはタイトル戦線に名を連ねるだろうと期待されている。師匠・森下九段にはかわいがられていたものの、最近では交流の機会も減っていたところに、今回の企画。森下九段も「まさか飲む日が来ようとは夢にも思わなかった」と緊張した様子だった。

 軽く酒に口をつけてから最初のトークテーマになったのが「最近の悩み」だった。先に口を開いた森下九段が「悩みはないけど、心労は多いです」と苦笑しながら切り出すと「99%、人間関係ですね。調整が…。たとえば康弘君と誰かが仲が悪いとして、しかしうまく三者でやらないといけないことがある。増田商事も立てないといけないし、近藤(誠也)物産も立てないといけないような。それが一番疲れますね」と、日本将棋連盟の常務理事を務めるだけに、あちこちに気を使うことが多いのだ。

 これを聞いた増田六段は「僕は人間関係、意外とないです。あんまり棋士と交流がないので、そういう心労はないかもです」とケロリ。連絡も「僕は誰とも取らないので。完全に無所属です」と話し続けた。最近ではSNSを活用する棋士も増え、実際に会わずともいろいろな交流をする棋士も増えている中、自分の力で進んでいく増田六段。これには森下九段も「独立独歩ですか。昔の棋士はみんなそうだった」と付け加えていた。

 なお増田六段の悩みは、やはり将棋。「思うようにいかないことが多々あるので」と、2021年度も7割近い高勝率を誇りながらも、まだまだ課題が多いことを感じている様子だった。

◆第1回ABEMA師弟トーナメント 日本将棋連盟会長・佐藤康光九段の着想から生まれた大会。8組の師弟が予選でA、Bの2リーグに分かれてトーナメントを実施。2勝すれば勝ち抜け、2敗すれば敗退の変則で、2連勝なら1位通過、2勝1敗が2位通過となり、本戦トーナメントに進出する。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで、チームの対戦は予選、本戦通じて全て3本先取の5本勝負で行われる。第4局までは、どちらか一方の棋士が3局目を指すことはできない。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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