14日、体操男子個人総合でオリンピック・世界選手権を合わせ8連覇を成し遂げ、“絶対王者”の異名を持つ内村航平選手が、都内で引退会見を行った。
【映像】“絶対王者”内村航平選手「あまり実感ない」 引退会見ノーカット
数々の輝かしい実績を残し、日本の体操界を牽引してきた内村航平選手。14日に行われた引退会見では、体操人生を振り返り「競技人生に満足が出来ているかでいうとそうではない」「『あの時もっとやれただろ』と思っています」とコメント。また、記憶に残っている演技について「2011年の世界体操競技選手権」と「2016年のリオデジャネイロオリンピック個人総合」の2つを挙げた。
1つ目の世界選手権は「2011年は今まで感じたことがないくらいの“ゾーン”を感じました。朝起きる2、3分前から今日は何をやってもうまくいくという感覚で目覚めて、試合が終わるまですべて自分の思い通りになりました」といい、「これは一生出ないと感じた、すごい日でした」と振り返り。2つ目のリオデジャネイロオリンピックについては「リオはあれだけの点差を逆転できたのもそうですし、オリンピックの歴史にも名を残せる激闘で、オリンピックの会場を2人で支配することができたのが記憶に残っています。今後味わえないだろうなと感じた」と語った。
また、3月12日には、内村航平選手の現役ラストステージとなる『KOHEI UCHIMURA THE FINAL』が東京体育館にて開催される(※ABEMAでも同日午後1時から独占生中継)。今回引退試合をやろうと思った理由として、内村選手は「体操選手が引退をするときに引退試合のような場所がなかった」と言及。「『KOHEI UCHIMURA THE FINAL』を通して、今後引退していく選手たちには、それがスタンダートだと思って目標にしてもらいたいです」と明かした。
さらに、これまで東京オリンピックに向けて「鉄棒」に専念してきた内村だったが、引退試合では個人総合に再挑戦。最後の舞台で6種目をやろうと思った理由について「僕自身はオールラウンダーとしてやってきたので、6種目の練習をやることが普通でした」と回答。「体操は6種目やってこそ。後輩たちにも受け継いで欲しいですし、体操が心底好きだから6種目をやろうと思いました」と体操への想いを明かした。
【内村航平選手コメント】
この度、3月12日(土)に『KOHEI UCHIMURA THE FINAL』を開催する事になりました。最後に6種目を演技させて頂き、自分らしく美しい体操をしたいと思います。今出来る精一杯の演技をしますので、よろしくお願いいたします!
本大会のチケットは1月19日12時より「テレ朝チケット」公式ホームページにて先行受付を開始。詳細は大会ホームページをチェック。
放送日時:2022年3月12日(土)午後1時00分~午後5時00分(予定)
放送チャンネル:SPORTS LIVE1 チャンネル
※配信時間は変更の可能性あり。
(画像クレジット:テレビ朝日)