ひろゆき氏「札束の殴り合いだ」日本のエンジニア水準は高い? 過熱するアプリ競争
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 今や星の数ほどあるアプリ。今後どのようなアプリがヒットするのか、ニュース番組『ABEMA Prime』では日本のアプリ開発、その裏事情を探った。

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 そもそもウェブとアプリには、どのような違いがあるのだろうか。ネット掲示板『2ちゃんねる』創設者のひろゆき氏は「ウェブの場合は本当に知られていないサービス、ある程度有名だとしても知っている人同士の口コミしかないものがある。アプリの場合はランキングがあって、一定以上有名になると、そのランキング経由でダウンロードされやすくなるから、(ランキングの)トップに上がって知られるケースはある。すごく自信があるもの以外は、アプリでサービスを出した方がうまくいく時代だと思う」と説明。
 
 実際のところ、アプリ開発は今どのように進められているのだろうか。ブシロード・海外モバイル責任者の森下明氏は「ひろゆきさんがおっしゃった通り、まずウェブの特徴はより開かれたプラットフォームで指名検索されないとなかなか遊んでいただけないような環境。それに対して、アプリは、AppleとGoogleのプラットフォーマーに押さえられているような場所で、そこで広く認知が取れたアプリに関しては、より多くインストールされるし、より多くプレーされる。昨今流行っている『原神(げんしん)』や『ウマ娘』に関しては最たる例。ただ、極端に突き抜けるには、なかなか難しいところもある」と話す。

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  ゲーム会社が儲けているのは、課金ユーザーだけの売上なのだろうか。
 
 森下氏は「一般的に月に1回でもログインしてプレイしてくれるユーザーさんをマンスリーアクティブユーザー(MAU)という。MAUの中で良くて数パーセントが課金ユーザーだ。その課金ユーザーの中でも『月500円しか課金しません』という人もいれば、月に20万〜30万円課金する人もいる。中には何百万円という人もいる。累計課金額で、僕が見た中で1500万円課金した資産家もいた」という。また、ゲームはジャンルによって課金のされ方も異なるといい「より多くの課金を求めるようなアプリもあれば、さっき言ったようなMAUに占める課金ユーザーさんを何パーセントではなく、何十パーセントぐらいの程度にする、割と課金を要求するけれどもカジュアル寄りのアプリなど、いろいろジャンルに分かれている」と話す。
 
 その上で森下氏は「日本でいうと、ゲームジャンルは希望があると思っている」と言及。注目しているアプリについて「ゲームアプリの中に、ハイパーカジュアルゲームというジャンルがある。これは重課金ではない。一例で『Park Master』というアプリがあるが、これは日本のカヤックというディベロッパーが作ったアプリだ。アメリカ、日本、各国でダウンロード数1位を取っている。いわゆる課金を求めるゲームではなく、カジュアルゲームなので、基本的にマネタイズは広告。ゲームをプレイしていく中で『ちょっと広告見てね』というユーザー体験になっている。少しテクニカルな話だが、1インストール当たりの獲得単価は、課金を求めるゲームは今だと1000円以上を超えてくる。しかし、ハイパーカジュアルゲームなどのアプリは獲得単価何十円とかでインストールさせて、1人のユーザーさんに広告を見てもらって、何十円以上の収益で貢献してもらう。そのユーザーさんが何億人といるので、そのいわゆる薄利多売の究極的なビジネスがハイパーカジュアルというジャンルだ」と語った。

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 この説明にひろゆき氏は「ハイパーカジュアルもちょっとうまくいったやつをすぐ中国が真似をする。中国のアプリで似たようなものができて、ランキングでそっちの方が上になったりすることがある。結局、どんなジャンルでも札束の殴り合いになっちゃうんじゃないかなと思う。そこら辺で中国に勝ちようがない気がするがどうか」と質問。
 
 森下氏は「認識は正しい」とした上で「日本人がなぜハイパーカジュアルビジネスに向いていると個人的に思うかというと、基本的に働き方が勤勉だからだ」と回答。「正確にアウトプットを出すエンジニアは、やっぱりグローバルで見ても日本の水準はかなり高いと思っている。ハイパーカジュアルはパクられる。パクられるが、大事になってくるKPIはいかに早くプロトタイプを作って世の中に出していくのかだ。プロトタイプを作るのは1人のエンジニアで一般的に『2週間に1本作る』がこの業界での指標だ。タイムラインの中で勤勉に正確なアウトプットを出せる国民性はどこかというと、中国よりも日本の方がまだ分があるのかなと思っている」と述べた。
 
 続けて、ひろゆき氏が「ハイパーカジュアルで日本のアプリが80位、70位ぐらいのときに、中国がハイパーカジュアルに広告費をどんどん入れて広めたりする。そうすると結局そこが広告費の争いになるような気がしている」と指摘すると、これにはさすがの森下氏も「それはもう出資してもらいましょう」と苦笑いだった。(『ABEMA Prime』より)

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