受験生狙った痴漢対策は? “抑止バッジ”無料配布の取り組みと課題「学校は防犯グッズだと知って」
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 「私が直接聞いた中でも、受験の日に痴漢に遭ってしまって、その日は本当に動揺してしまって、『力を出し切れなくて悔しい』とおっしゃっていた方がいました」

 試験日の受験生を狙った痴漢。痴漢抑止活動センター・代表理事の松永弥生氏によると、数年前から、ネット上では予告する書き込みも散見されていたという。

【映像】受験生狙った“痴漢予告” 防ぐためには

 「痴漢の被害に遭った時に、声をあげづらいとか訴えにくいという問題がまず前提にある。その中でも、受験の日というのはどうしても遅刻できなかったり、外せない。あとは、地方から来た子だと、どこの警察に行けばいいとか勝手もわからないわけだ。だから、なおさら狙われやすい」

 そのため、徐々に対策もすすめられているという。

 「実際、いろんな鉄道会社が車内アナウンスをしたり、警察がホームに立ったりしてくださったのを見て、すごく心強かった。私が知る限りでは(今年が)初めて。先日、当センターにボランティアに来てくださった方が、『自分が痴漢被害に遭った時に、アナウンスが流れたら痴漢の手がさっとひいた』とおっしゃっていた。アナウンスには一定の効果があるので、今回だけではなく、日頃からアナウンスを流すっていうのは鉄道会社に求めたいと思う」

受験生狙った痴漢対策は? “抑止バッジ”無料配布の取り組みと課題「学校は防犯グッズだと知って」

 痴漢抑止活動センター(Twitter:@scbaction)では、電車やバス内で痴漢加害者から身を守るツールとして、「痴漢抑止バッジ」を制作。学生を対象としたデザインコンテストを実施し、様々なデザインの缶バッジを販売している。

 2016年には、埼京線で通学する女子高校生70人に使用してもらい、調査を実施。すると、94.3%がその効果を実感したという。この活動に賛同した人たちからの寄付も寄せられ、今後は缶バッジの無料配布も行っていくということだ。

 また、学生に向けた痴漢に合いやすい電車内の場所、痴漢に遭った時の対処法などをまとめた動画を公開するなど、学生を守る活動を続けている。ただ、意外な課題も残っているという。

 「この缶バッチを女の子たちがつけたいと思っても、学校の規則で、こういったアクセサリーやチャームをつけてはいけないという校則になっていると、つけることができない。学校側には、この痴漢抑止バッチは防犯グッズなんだというのを知ってもらう必要がある」

受験生狙った痴漢対策は? “抑止バッジ”無料配布の取り組みと課題「学校は防犯グッズだと知って」

 さらに、痴漢被害に遭っている10~20代はネットショッピングができない場合があり、周りに相談もしづらい環境にあることから、バッジを求める人になかなか手に渡らなかったという。松永氏は今後、学校とも協力をしながら、痴漢抑止に向けた活動を続けていきたいと話す。

 「言うと『えっ』て言われるぐらいの赤字を作りながら今までやってきました。多くの方に活動に参加してもらえたらうれしいなと思っています。今、クラウドファンディングで資金を募っているが、寄贈校も募っている。『ここの学校に痴漢抑止バッジの痴漢犯罪防犯講座セットを寄贈してほしい』というリクエストがいただけたらすごくうれしい」

(『ABEMAヒルズ』より)

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