成田悠輔氏とeggの赤荻瞳が、日本の未来をテーマに議論を行った。成田氏は『ネオ江戸時代』とした上で、外国人が日本に入りづらくなったと指摘。外国人が日本に入りづらくなったため、鎖国時代になるだろうと語った。
上記の文章は、先月『ABEMAヒルズ』で放送したイェール大学助教授で経済学者の成田悠輔氏とeggのモデルらによる対談のニュース記事を要約したものだ。複数の人物が登場する、約1400文字の複雑な文章をAIがまとめた。このサービスを公開している株式会社ELYZAの代表取締役・曽根岡侑也氏に話を伺った。
「弊社が公開してる『イライザダイジェスト』というサービスですけれども、簡単に申し上げますとどんな長文を入れても、大体3行ぐらい要約をしてくれる。東大生とかいろんな人を集めてこの要約作業をやらせてみると、5分10分かかるような作業が(AIを使うと)10秒以内に、要約した3行を作られるというようなものを作って公開しております」
長文をAIが要約してくれるイライザダイジェストでは、任意の文章を入力し、要約をスタートするだけ。すると、数秒でその文章を要約したものが表示されるという。この文章を作れるまでに、AIはどれほど学習してきたのだろうか。この疑問に曽根岡氏が答えてくれた。
「数十GBのテキストっていうふうに、説明することが多いんです。どれくらい大きいかといいますと日本語のWikipediaは、すごい大量のテキストが載ってると思うんですけど、あれ全部集めても大体2GB。日本語Wikipediaの数十倍のテキスト量をひたすらこのAIに読み込ませて、日本語ってどうなっているんだろうと理解させて、要約のモデルを作りました」
また、ニュース記事や小説といった誤字脱字の少ないきれいな文章以外も要約が可能だという。例えば、結婚式に関するオペレーターとのやり取り。こうした掛け合い形式の文章も、話し手を判断し、1つの文章として、会話内容が要約される。
このサービスを提供しているのが、東京大学でAIの研究を行う松尾研究室出身者によるスタートアップだ。サービスを公開すると5日間で13万人が利用するなど、サービス自体の面白さや要約の精度が大きく注目された。
ネット上に膨大な量の情報が発信される一方で、1人1人が読める情報量には限りがある。AIによる要約は、世の中に溢れる情報を効率よくインプットするツールとして期待されているのだ。さらに、音声認識など、他の技術と組み合わせることで活用の幅はさらに広がると曽根岡氏は語る。
「属人化させないように、人に共有しなければいけないということで、皆さん議事録などを書いている。それこそコールセンターでは、お話が終わったあとに、お話ししてる時間と同じぐらい要約メモ書いたりしている。その要約メモみたいなものを、作るコストがなくなるとそれだけ人間って2倍3倍動けるようになって、その部分も要約AIが果たす役割かなと思っております」
(『ABEMAヒルズ』より)
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