レジェンド棋士がポツリとこぼした独り言に、ファンが大ウケだ。「第1回ABEMA師弟トーナメント」予選Bリーグ1回戦・第2試合、チーム谷川とチーム鈴木の対戦が1月22日に放送された。この第3局で、チーム谷川・都成竜馬七段(32)とチーム鈴木・鈴木大介九段(47)が白熱の終盤戦を演じたが、都成七段が秒に追われて指した一手、▲6一銀について、師匠の谷川浩司九段(59)が「銀ってなんですか」と冷静に指摘。これにファンからは「タニーの名言でたな」といった声が多く寄せられることになった。
局面は、都成七段が劣勢で迎えた最終盤。持ち時間も残り数秒の間で指し続けなければならず、まさに絶体絶命という状況だった。とはいえ第2局でも同じ鈴木九段に敗れており、なんとか師匠の前で連敗は避けようと粘りに粘ると、少しずつ逆転のチャンスもある展開になっていた。この状況から都成七段が選んだ一手が▲6一銀。ほんの数秒の中では考えがまとまらなかったのか、駒台にあった銀を慌ててつかみ、急いで指した直後、本人は「あーっ!」と言いながら天を仰いだ。これを控室で見ていた谷川九段が、検討盤に向かいながら静かに「銀ってなんですか」とつぶやいたのだが、この師弟のギャップがさらにファンの笑いを誘うことになり、「なんですか????」「タニー優雅ね」というコメントが大量に寄せられた。
◆第1回ABEMA師弟トーナメント 日本将棋連盟会長・佐藤康光九段の着想から生まれた大会。8組の師弟が予選でA、Bの2リーグに分かれてトーナメントを実施。2勝すれば勝ち抜け、2敗すれば敗退の変則で、2連勝なら1位通過、2勝1敗が2位通過となり、本戦トーナメントに進出する。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで、チームの対戦は予選、本戦通じて全て3本先取の5本勝負で行われる。第4局までは、どちらか一方の棋士が3局目を指すことはできない。
(ABEMA/将棋チャンネルより)