「小学生の様子がいつもと違うなと思うと、声をかけるように。無理して行くとかわいそうなので」。
 都内在住の加賀野恵理子さん(68)は、毎朝7時半に自宅を出て、近くにある小学校の通学路へと向かう。地域住民の安全を見守る「民生委員」として、この10年以上、“あいさつ運動”をしているのだ。
 自治会などからの推薦を受け、厚生労働大臣が委嘱する特別職の地方公務員「民生委員」。加賀野さんの活動を見ても分かるとおり、民生委員は「児童委員」も兼ねている。