虐待を受けたり、親を失ったりした子どもたちを受け入れてきた児童養護施設。全国に612カ所、約2万4000人が生活を送っている。
 ただ、そこでの支援は原則として18歳まで(最長22歳)と定められており、東京都の調査によれば、退所した人の5割以上が不安を抱き、3割が孤立・孤独を感じていると答えるなど、“自立”へ向けたハードルの解消が長年にわたり求められてきた。