アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」は、独特なキャラクターたちと唯一無二の世界観、そして「スタンド」能力を駆使した斬新なバトルを描いて人気を博したアニメシリーズです。2012年10月に第1部が始まり、2022年10月から第6部「ストーンオーシャン」の第2クールが放送予定です。
【動画】「ジョジョ6部 ストーンオーシャン」PV
今回の記事でピックアップする第4部のアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」は、海外から日本へ舞台を移した作品です。テレビでは2016年4月から同年12月まで放映されました。今回は、“日常の中の非日常”と“人の心の弱さ”をテーマにしたアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」について、詳しく解説していきます。
目次
- 「ジョジョの奇妙な冒険」とは
- アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部のあらすじ
- アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部のメインキャラたちを一挙紹介!
- アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部 東方仗助
- アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部 広瀬康一
- アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部 空条承太郎
- アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部 虹村億泰
- アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部 岸辺露伴
- アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部 山岸由花子
- アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部 ジョセフ・ジョースター
- アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部 吉良吉影
- アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部には宇宙人が登場する?
- アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部で死亡する主要キャラは?
- アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部のまとめ
「ジョジョの奇妙な冒険」とは
「ジョジョの奇妙な冒険」は、1986年から「週刊少年ジャンプ」にて連載を開始した、荒木飛呂彦氏による長期連載マンガです。2005年より掲載誌を「ウルトラジャンプ」に移し、2021年8月までに第8部が連載されました。
第1部から第6部までは、ストーリーと登場人物が繋がっています。第1部で描かれたジョナサン・ジョースターと吸血鬼のディオ・ブランドー(DIO)との戦いを起点として、特殊な力を受け継いだ彼らの子孫の世代を超えた戦いが描かれました。そして、第7部からは、キャラクターを一新してパラレルワールドのような世界が描かれています。
第3部からは超常的能力をもつ守護霊のような存在の「スタンド」が登場し、第2部よりもさらに進化した迫力あるバトルを繰り広げました。今回紹介する第4部は、そのスタンドが登場する2作品目にあたります。
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部のあらすじ
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部にあたる「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」は、原作「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない」をもとに描かれています。
舞台は1999年の日本、M県S市の杜王町(もりおうちょう)。ヤンキーのような容姿をしながらも、いたって普通の高校生活を送っていた東方仗助(ひがしかた じょうすけ)は、ある日、第3部の主人公である空条承太郎(くうじょう じょうたろう)から、仗助の父親が名門ジョースター家の人間であること、そして杜王町に危険が迫っていることを告げられます。その後、警察官だった祖父が何者かに殺害されたことをきっかけに、祖父の遺志を継いで町を守ることを決意した仗助は、その後、スタンド能力を生みだす「弓と矢」と、杜王町に潜む連続殺人鬼の存在に気づきます。
「弓と矢」により多くのスタンド使いが生まれた杜王町で、立ちはだかる者を次々と撃破していく仗助たち。頼れる仲間たちとともに、杜王町に迫る最大の危機に立ち向かっていきます。
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部のメインキャラたちを一挙紹介!
この記事では、本作の主要キャラクターである仗助、広瀬康一(ひろせ こういち)、虹村億泰(にじむら おくやす)、承太郎、岸辺露伴(きしべ ろはん)、山岸由花子(やまぎし ゆかこ)、ジョセフ・ジョースター、吉良吉影(きら よしかげ)のキャラクター&スタンドから声優までをまとめてご紹介します。
さらに第4部に登場する宇宙人らしき存在と、第4部で死亡するキャラについても詳しく解説していきます。
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部 東方仗助
【声優】小野友樹(おの ゆうき)
【スタンド】クレイジー・ダイヤモンド/能力:触れたものを治す。
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部の主人公。リーゼントがトレードマークの高校生。アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第3部のジョセフ・ジョースターの隠し子で、「グレート」が口癖。普段は明るく温厚な方ですが、髪型をいじられると激昂するという特殊な一面があります。
警察官の祖父が殺されたことをきっかけに、祖父の意志を継いで杜王町を守ることを決意。友人を殺害した杜王町の連続殺人鬼を追い、命懸けで闘って町から永遠に追放しました。
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部 広瀬康一
【声優】梶裕貴(かじ ゆうき)
【スタンド】エコーズ/能力:ACT1(アクトワン)…対象物に擬音の文字を貼り付けて響かせ続ける。 ACT2(アクトツー)…ACT1の能力に加え、尾で作った文字に触れたものに文字に応じた音の効果を与える。 ACT3(アクトスリー)…殴った対象物を重くする。
小柄な高校生で、仗助の友人。元々一般人でしたが、スタンド使いを生みだす「矢」に刺されてスタンド使いになります。最初は臆病な面が目立つ少年でしたが、さまざまな経験を得てたくましく成長していきます。それに呼応するように、所有するスタンド「エコーズ」も成長・進化していきました。
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部 空条承太郎
【声優】小野大輔(おの だいすけ)
【スタンド】スタープラチナ/能力:時間を止める、俊敏な肉弾戦も可能。
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第3部の主人公。第3部の物語の後、海洋学者に。アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第2部の主人公ジョセフ・ジョースターの孫でもあります。仗助より年上ですが、血縁上は仗助の甥にあたります。
祖父ジョセフの隠し子である仗助を探しに来たところ、スタンド使いを生みだす「弓と矢」の存在を知り、その正体を探ることに。その過程で連続殺人鬼の存在に気づき、仗助とともに追いつめます。杜王町に平和がもたらされたのを見届け、アメリカへ帰国しました。
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部 虹村億泰
【声優】高木渉(たかぎ わたる)
【スタンド】ザ・ハンド/能力:右手で掴んだ物を空間ごと削り取る。
虹村形兆(にじむら けいちょう)の弟。単純で直情的ながらも、人情に厚い面もある強面の高校生。兄とともに不死の怪物となった父を楽にさせてくれるスタンド使いを「弓と矢」を使って生みだそうとしていましたが、仗助に敗北。一緒に父を治すスタンドを探そうという仗助の言葉に改心し、仗助の相棒になりました。
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部 岸辺露伴
【声優】櫻井孝宏(さくらい たかひろ)
【スタンド】ヘブンズ・ドアー/能力:対象を本にして記憶を読む。本にした部分に書き込んだことを強制的に実行させる。
杜王町に住む、癖のある人気漫画家。ネタ集めに貪欲で、自分の怪我すら作品に活かそうとする一面があります。ある日、自分のファンだという康一を自身の能力で本にして記憶を読み、スタンドという存在を知ります。その後、仗助が康一の救出に来て戦闘となり、敗北。それ以降、仗助とは少し折り合いが悪い関係になります。
物語の中盤、幼少のころ殺人現場に居合わせ、犠牲者となった杉本鈴美(すぎもと れいみ)にかばってもらって助けられたことを思い出し、そこから仗助らとともに連続殺人鬼を追うようになります。
露伴は主人公ではないもののファンからの人気も厚く、スピンオフ作品「岸辺露伴は動かない」が発表されました。そのスピンオフ作品は、その後にアニメ化やTVドラマ化もされています。
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部 山岸由花子
【声優】能登麻美子(のと まみこ)
【スタンド】ラブ・デラックス/能力:髪の毛を自在に伸ばし動かす。他者に毛を植え付けて操作することも可能。
仗助と同じ高校に通う、容姿端麗な長い髪の少女。クールですが思い込みが激しく、感情的になりやすい一面があります。ある日、康一に一目惚れし、ストーカー紛いの異常な愛し方をするようになります。アプローチが行き過ぎた結果、康一に想いを拒否され暴走しますが、スタンド対決で敗北。その後も想い続け、杜王町のエステティシャン&スタンド使い・辻彩(つじ あや)の介入によってようやく両想いになりました。
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部 ジョセフ・ジョースター
【声優】石塚運昇(いしづか うんしょう)
【スタンド】ハーミット・パープル/能力:念写。
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第2部の主人公。仗助の父で、承太郎にとっては祖父にあたります。1980年代に仗助の母・東方朋子(ひがしかた ともこ)と不倫関係になり、仗助をもうけました。第4部では隠し子の仗助との対面と、「矢」の行方を追うために訪日します。
第2部では18歳でしたが、月日が流れ、第4部では79歳の高齢者となり、目も耳も悪くなって杖をつくシーンもありました。しかし、透明化能力をもつ赤ん坊を自らの血で助けだす活躍を見せた後、徐々に往年の元気を取り戻していきます。アメリカに帰国した後は、この赤ん坊を養子として迎えました。
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部 吉良吉影
【声優】森川智之(もりかわ としゆき)
【スタンド】キラークイーン/能力:「第一の爆弾」対象を爆弾に変化させる、「第二の爆弾(シアーハートアタック)」自動追跡型の戦車型爆弾、「第三の爆弾(バイツァ・ダスト)」時間を爆破して巻き戻す。
杜王町の連続殺人鬼。女性の綺麗な手に並々ならぬ執着を抱き、女性から手を切り取って持ち運んだり愛でたりする異常な性癖を持っています。
アブノーマルな性癖と殺人衝動を抱える一方、他人に注目されることを嫌い、普通のサラリーマンとして生活することで目立たない人生を送ることを心がけていました。
仗助らに正体を突き止められそうになったときは、辻彩のスタンド能力で整形し、川尻浩作(かわじり こうさく)に成り代わって逃亡。数々の激闘の末に仗助らに追いつめられ、最期は騒ぎから衆目の的となったうえ、救急車に轢かれて死亡しました。死後、魂の状態で「ふり向いてはいけない小道」で振り返り、闇に引きずり込まれていきました。
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部には宇宙人が登場する?
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部では、アニメ第27話で宇宙人だと自称するキャラが登場しました。
支倉未起隆(はぜくら みきたか)
【声優】加瀬康之(かせ やすゆき)
【スタンド】アース・ウインド・アンド・ファイヤー/能力:変身(自分以上に力があるものや複雑な機械などは変身不可能)
自らをマゼラン星雲からやって来た宇宙人だと主張する、色素の薄い金髪ロングヘアの転校生。苦手なサイレン音から逃げる手助けをしてもらった仗助に、恩義を感じるようになりました。
未起隆は自身のことを宇宙人だと主張していますが、その母親は、息子は自分を宇宙人だと思い込んでいると主張しています。この矛盾に対し、未起隆は母親を「母親役になるよう洗脳している」と答えました。アニメ内では、どちらが真実なのかは断定されておらず、謎を残したまま最終回を迎えました。
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部で死亡する主要キャラは?
第4部は連続殺人鬼・吉良の登場もあり、多数の主要キャラが死亡しました。
まず、アニメ第5話では億泰の兄の虹村形兆が死亡。仗助との戦闘の後、音石明(おといし あきら)のスタンド「レッド・ホット・チリ・ペッパー」の攻撃から弟をかばい、感電死しました。
吉良に殺害された主要キャラは以下の4人です。
杉本鈴美…吉良に殺された後、殺人鬼の存在を伝えるため地縛霊になった少女。
矢安宮重清(やんぐう しげきよ)…犠牲者の手首を目撃したため殺害されたスタンド使い。
辻彩…吉良に顔を整形する能力を利用され、口封じに殺害されたスタンド使い。
川尻浩作(かわじり こうさく)…吉良の隠れ蓑として存在を乗っ取られ、殺害された一般人。
そしてアニメ最終話では、第4部における最大の敵だった吉良も、仗助らとの戦闘の後、救急車に轢かれて死亡しました。
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部のまとめ
アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部は、世界各国が舞台だった第1部~第3部から身近な日本の町へ舞台が移され、日常の中で起こる非日常の世界が描かれました。また第2部・第3部の主人公も登場するというシリーズファンにうれしい演出もあり、視聴者を楽しませました。第4部で登場した承太郎の娘・空条徐倫(くうじょう ジョリーン)が第6部の主人公だったりと、現在放送されている第6部とも繋がりがありますので、これを機に第4部を見直してみてはいかがでしょうか。
(C)荒木飛呂彦/集英社・ジョジョの奇妙な冒険製作委員会