1歳娘が突然白目で泡を吹く…「熱性けいれん」を描いた漫画が話題 医師「冷静に観察することが大事」
「熱性けいれん」とは 医師が明かす対処法
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「突然、けいれんし始め、白目をむいて泡を吹いた」

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 1歳の娘に起きた異変について語ったのはイラストレーターや絵本作家として活動するuwabamiさん。この経験を広く知ってもらうため、漫画に描き、Instagramで公開している。

「午前中に砂場で遊んでまして、一回家に帰ってみたらちょっと熱っぽいねって話になって。これ、風邪ひいちゃったかなっていう話になって。午後から。じゃ病院行こうかってなって」

 母親と一緒に自転車で小児科に向かう途中、突如叫びだし、けいれんが始まったため救急車を呼んだという。このとき医師から診断されたのが、熱性けいれんだった。

 深刻な症状に見えるにも関わらず、すぐに元通りになったという熱性けいれんとはどのような病気なのだろうか。有明こどもクリニックの村上典子院長に聞いた。

「熱性けいれんというというのは、その名の通り熱がある子が突然けいれんするという症状です。熱性けいれんは、一つの病気ではなく、インフルエンザでも熱性けいれんを起こします」

1歳娘が突然白目で泡を吹く…「熱性けいれん」を描いた漫画が話題 医師「冷静に観察することが大事」
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 村上院長によると、熱が出たときに付随する症状の1つだという熱性けいれん。5歳までの子どもに多く、その頻度は10人に1人程度と、比較的起こりやすい病気だという。

「可愛い我が子が目の前でけいれんしてしていたら、恐らく私でもびっくりすると思います。ただ、ちょっと冷静になって、まず我が子をよく観察してください。『手足の動きがどうなっているか』『左右が対称な動きをしているのか』『呼吸ははできてきているのか』。あとは、けいれんしたのと同時に嘔吐してないかなどを見てみてほしいです。しっかりと観察していただいて。吐き戻すようなことがあるようだったら、体を横に向けて、吐いたもので、喉を詰まらせないようにしていただきたいです。そして5分以内に収まらない場合には、すぐ救急車を呼んでください」

 基本的に後遺症などはないものの、すぐにおさまった場合でも、念のため小児科の受診を勧めると村上院長は話す。

 今回、娘が熱性けいれんになったことで、より注意深く様子を見守るようになったというuwabamiさん。子どもに起こりうることを事前に知っておく大切さを、改めて実感したという。

「漫画を載せるとコメントしてくださる方がいっぱいいるのですが、今回は特に多くて『私の息子、子どももなりました』とかそういう話がものすごくあって。一般的な症状なんだなと思うことがありまして、誰にでもなり得るというか。それを伝えたいというか、気を付けるべきだなと思いました」

(『ABEMAヒルズ』より)

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