「最期が近い方は面会していただくとか、天秤にかけるようなことをしなければならないのはすごく心苦しい」 看護師兼タレントの荒川真衣が語る、終末期医療の現場
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 小池都知事は20日、高齢者を対象とした臨時の医療施設を視察した。この臨時施設は、高齢者施設でクラスターが発生した場合などに施設からの患者を受け入れ、医師が往診するための治療の拠点となる。21日から50床で運用を始め、最大150床まで拡大するということだ。

【映像】荒川真衣語るターミナルケアの現場

 「私は主にターミナルケアと呼ばれる、終末期やがん末期の方、自宅で療養が難しい方たちを看ている」

 こう話すのは、現役の看護師でタレントの荒川真衣。コロナがターミナルケア(終末期医療)の現場に及ぼしている影響について、「治療以外にも、その方たちの生活を支えたり豊かな医療が必要になってくる中で、コミュニケーションを必要としている人も多い。患者さん自身が不安になることも多い中で、私たち看護師が声をかけたりしなければならないが、治療したりケアをすることで手がいっぱいになってしまい、そういった措置ができないことが多々あるなと感じる」と話す。

 また、心を痛めているのが面会制限だという。「(コロナで)面会制限がかかってしまう。ご家族に会いたいという方はすごく多いが、その方々の病状に合わせて最期が近い方は家族に会っていただくとか、こちら側で少し天秤にかけるではないが、そうしなければならないのはすごく心苦しいところがある。施設や病院によっては対応が変わってきて、ある病院は厳しい、ある施設だと会わせてくれるということはあるようだ」。

 コロナによって迫られる難しい選択。さらに、「その方たちが『やりたい』ということを叶えてあげたいという気持ちもある」とする一方で、「『外出したい』という方には外出できるようにこちら側で準備をするが、そういったことができなくなっていると感じる」と厳しい状況が続いていることを明かした。(『ABEMAヒルズ』より)

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