「あれ、オレの技だよな?」プロレスリング・マスターが目を光らせ、あわや”ロイヤリティ請求”の異常事態に戦々恐々とする実況席。清宮が繰り出した美しいブリッジからの最新兵器に対して視聴者からも「ロイヤリティに気をつけろ」との声があがったが、実況アナの機転によって事なきを得る一幕があった。
2月23日、愛知・名古屋国際会議場のイベントホールで開催されたプロレスリング・ノア「GAIN CONTROL 2022 in NAGOYA」のABEMA中継にスペシャル・ゲスト解説として武藤敬司が出演。清宮の最新兵器ダブルアームロックが決まった場面では「あれオレの使っていたワザだぞ!」と“武藤節”を炸裂させた。
この日は終始、饒舌だった武藤。「最近プロレスにハマった」というゲストのまつきりなに開口一番「35年前くらいにまつきさんみたいな人が存在していれば良かった」と口説きモード。しかし、まつきが自身の息子と同い年であることを知ると「じゃあ思い切ってオレの息子の嫁になる?」と話し、自身の息子の婚活モードに突入。
その後、“清宮推し”を公言するまつきに「オレ、30数年前は髪もいっぱいあってジャニーズ系のレスラーだったんだよ」と猛アピールすると、視聴者からは「今もカッコいいけど若い時の武藤さんはマジでイケメンだった」「(話が面白すぎて)試合に集中できない」との声もあがった。
また冗談とはいえ、しばしば武藤の口から飛び出す“ワザのロイヤリティ請求”は同業者やプロレス関係者に恐れられているが、潮崎豪、清宮海斗、稲葉大樹と拳王、船木誠勝、征矢学の6人タッグマッチ戦ではロイヤリティすれすれの際どいシーンも見られ、放送席が戦々恐々とする場面も。
清宮が美しいブリッジでがっちりと両腕を固める新技「ダブルアームロック」を披露。征矢からギブアップを奪うと武藤は「今のフィニッシュホールド、昔、オレが使ってたよな…」ポツリと漏らした。
この日は他にもYO-HEYの入場シーンで「プロレスLOVEポーズ」や次々に繰り出した“身に覚え”のあるムーブに「ロイヤリティを請求しないと」としっかり目を光らせていた武藤。そんな流れを受けファンからは「清宮、ロイヤリティに気をつけろ!」「清宮からさすがにロイヤリティはとらないだろ」などの反応が続々と寄せられた。
すると、実況を務めた塩野潤二アナウンサーが機転を利かし「武藤選手に対する意識なんでしょうかね」とリスペクトを込めた言葉を投げかけると「レスラー冥利につきますね」と気を良くした武藤。こうして、ロイヤリティ請求の難は免れた。
その後、武藤はリング上の現GHCナショナル王者で、新日本プロレスの同期入団である船木についても言及。「(金剛入りして)赤いコスチュームが似合ってるな」と褒めつつ、船木の「赤いベルトを巻いて武藤さんを待つ」というエールに「オレ12月23日が誕生日だから。それまで長いけど(船木が王者で)持ってくれれば…」と、復帰後のタイトル戦への意欲も示した。