格闘技中継でカメラマンがレフェリーに一喝される珍事があり、予期せぬ出来事に選手が“キョトン顔”を見せる一幕が反響を呼んでいる。
2月25日にシンガポールで開催されたONE Championsihp「ONE:FULL CIRCLE」でユーリ・シモエス(ブラジル)とダニヤル・ザイナロフ(ロシア)が対戦。ブラジリアン柔術の大物として鳴り物入りでONEに参戦したシモエスと、7戦全勝という実績の持ち主・ザイナロフが激突した。両者の白熱した寝技の攻防のなか、試合よりも目を引いたのが、中継カメラマンがケージからなかなか出ずにレフェリーに一喝されるという非常に珍しい場面だった。
問題のシーンが起こったのは2ラウンド、インターバル終了時。すでに臨戦態勢の両者だが、なかなかゴングは鳴らない。するとONEの名物レフェリーとして知られる“ボス”ことオリヴィエ・コストが手をポンと叩き「アウト、アウト!(出ていけ)」と声を荒げると、シモエスも「何事か?」と近くにいたカメラマンを見て“キョトン顔”を浮かべた。
「ノー、ノー、クローズ・ザ・ケージ、クローズ、クローズ(だめだめ、ケージを閉めて。閉めろ、閉めろ)」
2ラウンド突入にもかかわらず、ケージの入り口を開けたままマットに居座り撮影を続けるという珍事にABEMAの視聴者からは「カメラマンが怒られてる」「激おこw」「レフェリーを怒らせちゃダメだよ」など、カメラマンの失態にツッコミの声が。
このレフェリーの一喝で萎縮したか、第3ラウンドでは不自然なカメラアングルも。試合は寝技での攻防にもかかわらず、延々と上から俯瞰気味の単調なアングルで固定された状態に。ここでも視聴者から「アングルこれしかないのか」「カメラ頑張れ」と、励ましの声まで届く始末だった。
この日はカメラマンが怒られる珍事だけに終わらず、一時、衛星回線が途切れるトラブルも。そんな状況に実況アナウンサーは「今日は普段やってない人が入っているのかもしれませんね。色々なことがありますね」とフォローしていた。