170センチを超える高身長の美女ファイター同士の一戦は、OFG(オープンフィンガーグローブ)によるバチバチの打撃戦の末に壮絶な結末に。大きく顔を腫らすも、勝負を諦めなかった敗者に対して「メンタルが強い」「顔ボコボコなのに美人」など称賛の声、さらに激しさゆえに「鼻が折れていなければいいのだが」といった心配の声も寄せられた。
2月25日にシンガポールで開催されたONE Championsihp「ONE:FULL CIRCLE」。ディアンドラ・マーティン(オーストラリア)とスミラ・サンデル(スウェーデン)のムエタイ戦は、破壊的な打撃で勝利を収めた脅威の17歳・サンデルにスポットライトが当たる一方、顔面を大きく腫らしながら何度も立ち上がった敗者の気持ちの強さ、顔を腫らしても際立つ美貌にも注目が集まった。
OFGで行われた対決は、1ラウンドから壮絶な打撃戦が繰り広げられた。容赦ないボディショットや顔面へのパンチに「美人でもバチバチ」「結構な迫力」など、試合を放送したABEMAの視聴者からは早くも驚きの声が。アグレッシブなサンデルに押されマーティンが殴られながらケージを背にすると、ゲスト解説を務めた佐藤将光も「もう心が折れているかも」と漏らしたほどだ。
顔面への被弾が増え「せっかくの綺麗な顔が」といった悲鳴が上がる中、サンデルのヒザがマーティンの顔面を捉え、最初のダウン。解説の大沢ケンジが「(マーティンは)勝機を見出せない」と述べたが、ここはゴングに救われる。その後、インターバルでマーティンの顔が画面に映し出されると「顔面がボコボコだ」と驚きの声が漏れた。
2ラウンドに入っても両者の勢いの差は著しい。サンデルがいきなり顔面へシャープな左ストレートを飛ばすと、実況の西達彦アナウンサーも「もう、ちょっとやめてあげて」と一方的な展開に本音をポロリ。
それでもマーティンも気迫を振り絞るように、パンチを振るい、切れ味のある縦ヒジを当てるなど、わずかながら反撃の気配も。しかし、そんな期待もサンデルの鋭い打撃に打ち砕かれる。サンデルの無慈悲なヒザ2発を被弾したマーティンは2度目のダウンを喫した。
見るからに痛そうなボディへのヒザに大沢も「可愛そう…」と絶句。それでも立ち上がったマーティンだが、直後、脇腹にエグい音を響かせるボディショットをねじ込まれてこの試合3度目のダウンを喫した。
「これはもうしんどいだろう!」と実況までが試合終了を確信するも、マーティンは両手をつきながら息を整え、立ち上がる。不屈の根性に「やるんかーい」「耐えたな」「頑張って」「メンタル強いな」の声が多数寄せられ、大半がマーティンに声援を送る展開に発展。
インターバルで映し出された顔はさらなるダメージで腫れ上がっているが、戦いを諦めない真剣な眼差しに「顔ボコボコなのに美人」「頑張ってるからボーナスを出してやって。できれば2人に」と勝敗に関係なく激戦を繰り広げる2人への応援メッセージが踊った。
そんな展開に解説陣も心を打たれたようだ。3ラウンド、大沢は「今僕はマーティンを応援しています」と宣言。そんな応援を虚しく最後はサンデルの強烈な左に力尽きたマーティンに対して、西アナウンサーは「マーティンのダメージが心配。鼻が折れていなければいいのですが」と諦めずに、激しく戦い続けた敗者を労っていた。