5日のABEMA『NewsBAR橋下』にたむらけんじが出演した。芸歴30年と同時に50歳になる2023年の引退を表明しているたむら。80歳までの30年、さらなるチャレンジを続けたいといい、その一つとして注力するのが暗号資産やデジタル資産への投資だ。「貯蓄は全部、投資に回していて、一切触っていない」といい、1BTC=400万円を超えるビットコインが10万円前後だった5年前に投資を始めている。
【映像】橋下徹×たむけん NFTの可能性!ギャグ音声で170万円
「ちょっと勉強してみたら、これからの時代にめちゃくちゃマッチするなと。僕らは国家に監視されているというか、守られてもいるが、それとは関係なく、自分らで作れるコミュニティというかね。これからはこれやん、と思った。未来の世の中は、絶対にブロックチェーン技術だらけになるだろうなと。でもな、NEMが盗まれた頃（2018年1月に起きたコインチェック事件）は、めちゃくちゃ詐欺扱いされてたからな。若手が“たむらにそそのかされて全部すっからかんになった”とか言うて。でも、その時も言ってた。“投資するなら、ゼロになっても人生に1ミリも影響を与えない額でやれよ、それだけは守ってくれ”と。せやけど当時はワーっとなって、ギャンブル感覚のやつも出てきたから」。
そのブロックチェーン技術を活用したNFT（非代替性トークン）にも熱心に取り組む。今年2月には自身のギャグの音声「ちゃ～！」をNFT化、約170万円で落札されている。
あっけに取られるMCのサバンナ高橋茂雄を横目に、たむらは「やっぱ価値あったな（笑）。この“ちゃ～！”が、世界で初めてブロックチェーンに刻まれたギャグの音声だ。そこに価値があるということ」。さらに高橋が「すみません、僕、全然分かってない。“ちゃ～！“を170万円で買った人はそれをどうしようとしているんですか」と尋ねると、「はぁ〜。古い人間、見いつけた（笑）。じゃあ茂雄は今、何が好き？。（高橋が“将棋”と回答）将棋な？例えば羽生さんがタイトルを取った時の駒、欲しいやろ？」。
これに高橋が「欲しい。藤井聡太さんの“封じ手”は、オークションに出されてすごい値で売れていた」と答えると、「欲しいよね。けど、俺は興味がない。つまりこれって人それぞれの価値観だし、俺の“ちゃ～！”を買ってくれた人は世界で初めてブロックチェーン上に刻まれたギャグの音声に価値を感じている、ただただそれだけのこと。仮にその音声を使ってCDを作ったとしても、俺は文句を言えないし、ミリオンヒットしてめっちゃお金が入ってきても、俺に権利がない。だけど、買った人はおそらく、“持っている”ということに価値観を感じているということだと思う」と説明した。
ここまでのやりとりを聴いていた橋下氏は「物の場合、排他的・物理的に自分の所有になるわけだが、デジタルの場合、複製がいくらでもできる。NFTなら、それが自分の物だと認められたという感覚があるということが一つ。それから、例えば金に価値があるのは、希少だからだ。NFTも、デジタルの中に山ほど複製物がある中、唯一だという希少性が出てくる。つまり、デジタルの社会における金みたいなものだということだ」と応じた。
さらにたむらは「絵画で言えば、“これはピカソの作だ”と言われても、どこまでいっても“ホンマか？”という疑問が出てくることになると思う。それがNFTの絵画であればブロックチェーンによって皆が見守っているから、贋作ということはあり得ない。こないだ元カノの鈴木紗理奈が絵を描くから、連絡してみた。“描いてみ？”と言って描いてもらったら、めっちゃかわいい。“NFTで鈴木紗理奈って名前出して売っていいよ”と、出したら30万円。茂雄も、何か描いたらバッと売れると思う。吉本興業にだけちゃんと話をして（笑）。
それから、そんな絵をデジタルにしてどうするの？という疑問もあると思う。でも、メタバースという言葉を最近、聞くようになったでしょ？FacebookがMetaと名前を変えるぐらい、これからはリアルの生活と仮想空間の生活、2つを行き来して生活する時代になるかもしれない。その仮想空間の自分の部屋に飾ってる絵を見て、“お前、これ持ってんの？かっこええなあ〜！”って言われるみたいな。そうなる未来を目指してる。NIKEなんかも、メタバースの中で履ける靴を売ったりしているし」と話していた。（『NewsBAR橋下』より）
