25日、翌26日にシンガポールで行われるONE Championshipの10周年記念大会『ONE X』の前日公開計量が行われ、ライト級(77.1キロ)で青木真也との“因縁”の対決に臨む秋山成勲が13キロの減量に成功し、76.3キロでハイドレーション検査とともに計量をパスした。
「減量失敗」「減量苦」といった声が囁かれる中、これぞプロフェッショナルといった見事なウェイトコントロールで“彫刻のような”体を披露した秋山だったが、計量を終えると、次のように本音ものぞかせた。
「約束は守らないとね。友達の魔裟斗くんもYouTubeでダメだって…皆に無理だと言われたので逆に気合が入ったよ」
絞りに絞った体はまさに見事の一言であったが、秋山は声を発することすらままならないほどに追い込まれていた。現地でのフェイスオフを終えた秋山は「強がりなく純粋な気持ちを言うとすれば、ほんとにやりたくない。二度と無理だね。一回と決めたから、自分の中で決めちゃったんでまだいけるけど」と本音を明かしていた。あの秋山が“二度と無理”というほど、自らを追い込んだ結果、無事に計量をパス。しかしその後は、問いかけに応えようにも「カサカサで声が出ないよ…」と苦笑いを浮かべるのがやっとだった。
そんな秋山の計量の様子を、対戦相手である青木真也が陰ながらうかがっていた。そして、秋山が計量をパスし「オーマイ・ゴッドネス」と喜びの声を上げるのを確かめた青木は、小さく一つ頷いた。
その後、自身の計量に臨んだ青木は、秋山とは対照的に短パンTシャツ着用のまま余裕のパス。コンディションでは間違いなく青木だろう。しかし、何が起こるかわからない。何かが起こるかもしれない3・26が楽しみで仕方がない。