中国史ながら日本の戦国時代と同じく人気を誇る「三国志」。魏・呉・蜀にそれぞれ名将たちが多数登場し、ファンも単なる国と国との争いだけでなく、お気に入りの武将を見つけて、さらに深堀りしていくという楽しみ方も多い。ところが、中国の歴史書で1つの時代について3つの国がほぼ対等に描かれるというのは、専門家からすれば非常に珍しいことだという。三国志はいつから日本人に親しまれ、長く愛されているのか。研究者である佐藤大朗(ひろお)氏に聞いた。