女流棋戦だけで、今年度は自己最多の43局も指した。「40局以上も指したのは今年度が初めてですね」と語るのは、タイトル経験者でもある香川愛生女流四段(28)だ。2013年度に女流最多対局賞を受賞したが、その時でも34局。それが今年度は43局でもランキング5位。いかに近年、女流棋戦が増えたかがよくわかる。「こんなに女流棋戦で対局できる日が来るとは、という感じですね」と、感慨も深い。また今年度は、将棋界の超トップ・渡辺明名人(棋王、37)に指導を受ける「夢見たいな体験」もあった。多忙な日々で充実の日々を送った香川女流四段の2021年度を聞いた。