進学や就職などで上京する人が増える季節。しかし、初対面やビジネスの現場で、地方出身者が使う方言が勘違いやトラブルを生んでしまうことも少なくない。そうした議論の中心に存在するのが「関西弁」だ。
会社員のカズさんは、生まれも育ちも大阪。14年前、34歳で上京したときのことを、関西風のイントネーションのある丁寧語で振り返る。
「転勤で関東に来たんですが、社長が京都の人だったんですよ。面接の時にやっぱり“あんた関西の人やんな”みたいな話で盛り上がって。上司も含め、関西弁を喋る人が周りに多かったというのが恵まれた環境ということもありましたね。僕は身長が185cmあるし、関西弁を喋った方がインパクトもあって覚えてもらいやすいだろうというのもあって。実際、“あ、あの関西弁のおっさんおったな”という感じで覚えられていたことがありましたね。