今春より、学生を卒業した新社会人が働き始めている。そんな新社会人を中心に悩まされる「ビジネスマナー」。そんなビジネスマナーについて、一般社団法人日本能率協会がビジネスパーソン1000人に調査を行った。
その調査で、「ビジネスマナーが必要だ」と答えた人が8割を超え、半数以上は「ビジネスマナーで不快な思いをしたことがある」と答えた。さらに「ビジネスマナーで気になる行動」として、「会議や打ち合わせ中に、携帯・スマホをいじる」が1位となっていた(社外の場合73.1%、社内の場合68.6%)。
また、3割の人が「ビジネスマナーについて学んだ機会がない」と回答。一方で、「研修機会があったほうがよい」と答えた人は、全体で約8割だった。
さらに、「ビジネスマナーでそれほど重要視する必要がないもの」の調査では、1位には名刺交換がランクインした。その他には、会議室・応接室での上座下座や服装・身だしなみなどが、上位に挙げられ、リモート業務が増えたことも「必要ない」と感じた要因の1つとみられる。
このランキングを見て、ニュース番組『ABEMAヒルズ』に出演したコメンテーターのBuzzFeed Japan編集長・神庭亮介氏は、「年中Tシャツの自分のような人間に、ビジネスマナーを語る資格はない」と断りつつ、こう持論を述べた。
「マナーというのは、誰かにマウンティングするためのものではなくて、相手を気遣い、気持ちよく仕事をするためのもの。お互いに負荷をかけて、苦しくなるだけのことをしても仕方がない。名刺をいかに下から渡すか合戦とか、Zoomの表示順がどうとか、いらないルールはなるべく外していけばいい」
また、今春に新社会人デビューした人たちへ向けて「心が正装であればいい。『気持ちよく仕事をしよう』『相手の気持ちになって考えよう』という基本ができていれば、マナーや仕草はあとからついてくる」とアドバイスを送っていた。(『ABEMAヒルズ』より)