関係者による性加害の報道が相次いでいる映画業界。5日の『ABEMA Prime』に出演したレイ法律事務所の河西邦剛弁護士は「大きな要因として考えられるのが“権力の集中”だ」と話す。
 「キャスティングの権限を握っている人のところで性被害が生まれやすいので、単発で作品を作る映画や舞台でのケースが多い。その点、弁護士として相談を受ける中で感じるのは、テレビとの違いだ。テレビの場合、局員や局の監督機能が働くので相談が少ない。もちろん、どの業界であってもセクハラ、パワハラ、性被害はあってはならない。その意味で、制作者側の方が声明を出すことには大きな意味がある。また、今回のような問題で映画が公開できなくなるとすれば、製作委員会も損をすることになる。つまり法的な義務はないかもしれないが、出資者としてもきちんと見ていく責任があると思う」。