K-1レジェンドの魔裟斗が「すごいハイキックだった」と唸った左ハイキックによるダウンで衝撃の幕開け。さらに強烈な飛びヒザを打ち抜いてダメ押しをすると敗者の体が“あわや”ロープ外へ飛び出さんばかりの威力。圧巻、102秒のKO劇に“令和のギャル”ことモデルのゆうちゃみが「まじかっけー、ヤバい」を連呼。さらに「きゃぱい、今日イチかっこいい」と惚れ惚れした様子で勝利を称えた。
4月3日に東京・渋谷の国立代々木競技場 第一体育館で開催された「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN ~K’FESTA.5~」。朝久裕貴(朝久道場)と村越優汰(湘南格闘クラブ)の対戦は、開始30秒、朝久が空手仕込みの左ハイで最初のダウンを奪うと、「判定での完封勝利」を掲げるテクニシャンの村越に何もさせずKO勝利。予想外の1ラウンド決着となった。
常にKOを狙い続けるインファイターの朝久と、アウトボクシングで相手に触れさせずに試合をコントロールする試合巧者の村越。じつに対照的なスタイルゆえに注目度の高いマッチアップとなった一戦。しかし、試合は開始から波乱の連続だった。
開始30秒、朝久は空手仕込みのハイぎみの前蹴りでプレッシャーをかけながら、狙い澄ました左ハイで村越の頭部をかすめ早々とダウンを奪う。立ち上がった村越だが、序盤での予想外の一撃に目は泳いでおり、ダメージは残っている様子だ。
強烈な一撃にABEMAで解説を務めた魔裟斗が「これは効いている。足に力が入っていない」と指摘すると、朝久が再び強烈な前蹴り。ここはスリップで逃れたものの、体の力が抜けた村越は一方的に朝久のラッシュの餌食となってしまう。
ズルズルと後退する相手に朝久は右の飛びヒザ蹴り、さらに左ハイも顔面に。なんとかクリンチで逃れた村越だが、ダメージと動揺の色は隠せない。そんな村越に朝久がボディへの蹴り、とどめの飛び蹴りを容赦なく叩き込むと、ロープから飛び出さんばかりにもたれ掛かる村越。その様子、ダメージの大きさを察知したレフェリーが割って入り、ここでゴングを要求した。
まさに“何もさせない”圧巻のKO。試合時間わずか102秒の衝撃決着にゲスト解説の佐藤嘉洋も「規格外、遠目から急角度に落ちてくる(蹴り)」と朝久の挙動が読み難いハイについて解説。すると魔裟斗も「村越のテクニックを完封しましたね。すごいハイキックだったなぁ…。キックの蹴りとは違う空手の蹴り」と頷いた。
常に厳しいトレーニングを続けている朝久道場について魔裟斗が「練習8時間、仕事8時間、残りの8時間は自由な時間があるだろ? というのが朝久空手の教えですから」など、練習漬けの日々について紹介すると、さすがの解説席も苦笑い。一方、解説席にいたゲストで“令和のギャル”ことモデルのゆうちゃみは、KO直後から「まじかっけー、ヤバい」を連呼。朝久がマイクを取り「60kg最強は僕です」と宣言すると「きゃぱい、今日イチかっこいい」と興奮を隠しきれない様子だった。