ホームに鳴り響く警報音。よく見ると、ホームに這い上がろうと何度も試みる人の様子が。この男性は駆け付けた駅員たちによって助け上げられて難を逃れることができた。ショッキングな映像によって瞬く間に批判の的となった“撮り鉄”のマナー問題について、元衆議院議員の宮崎謙介氏が言及。子どもとの電車旅で触れた撮り鉄の優しさを紹介しつつ「私の認識では紳士的でマナーを守る方が多い」と述べた。
4月2日、八王子駅のホームでのこと。撮り鉄と呼ばれる鉄道撮影を趣味とする人々がホームに殺到。そんな中、お目当ての「特急いわき(E653系)」がホームに進入すると、一部のファンが先頭車両に押し寄せ、問題の事態が起こった。
目撃者の男性は「少しでも自分が列車寄りで撮りたいということで、線路側に集団が移動して行って、踏み外してしまってホームから線路に転落してしまった」と当時の様子を振り返る。
相次ぐ撮り鉄たちの行き過ぎた行動に対して、自身も鉄道ファンであるテレビ朝日外報部デスクの荒木基さんは「僕個人としては残念。すごくわかる」と述べると、複雑な胸中を次のように明かした。
「八王子駅に『いわき』の車両が来るのはこれまでもほとんどない。八王子駅に来たE653系を撮りたいというのはわかるが、ただあれだけ人がいて、あれだけ並んでいるところで、どれだけいいカメラ持っていても正直あまりいい写真は撮れないと思う。鉄道好きの人たちがみんな“あんな人”だって思われちゃうのは残念だ」
撮り鉄のマナー問題について、10日にABEMA『ABEMA的ニュースショー』に出演した宮崎謙介氏は「この休みに息子と一緒にサンライズ出雲という寝台列車に乗った。岡山に着いて瀬戸と出雲に分かれるところを息子が見たいと言ったので行ってみると、撮り鉄がワァーっといて、撮っている。子どもが見えなかったことに気づいた撮り鉄の子が間をあけて『前においでよ』と言ってくれた。今回はイレギュラーなことでパニックになったかもしれないけど、基本的には私の認識では紳士的でマナーを守る方が多いのではないか。息子もあれから大好きになった」とするエピソードを披露した。
しかし、「こんなに凄いんだな」と驚いた様子で語ったのは元AKB48の西野未姫。西野は「入場制限みたいのは無いのか。ホームに落ちちゃうというのは、今後考えないと危ない」と警鐘を鳴らした。
すると宮崎氏は「新幹線などにある柵を全部に設けてほしい。子どもがこれから小学校に電車で通うのだが、こうして(人がホームに)落ちるところを見るとゾッとする」と述べ、安全対策の必要性を訴えた。
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