『しくじり先生 俺みたいになるな!!』に、AV男優のしみけんがしくじり先生として登場。「アダルト業界に飛び込んだときしくじらないための授業」を行い、現場で活躍するADの特徴を明かした。
番組には、オードリーの若林正恭、平成ノブシコブシの吉村崇、ハライチの澤部佑、紺野ぶるま、セクシー女優のMINAMO、タレントの高見奈央らが出演。
月に数千本の作品が発売され、ある調査によると市場規模が3000億円を超えると言われるAV業界。以前よりもポップな存在となり、最近では女性の監督やスタッフやZ世代の男優が入ってきているが、まだ人手が足りない業界だという。
AV作品の制作現場には、女優と男優、監督、プロデューサー、カメラマンなど、様々な役職がある。しみけんは、その中でも「スーパーAD」に注目。これはAD業に特化した役職で、40〜50歳を超えた人も活躍している。スーパーADの報酬は1現場4万円ほど。最高で月100万円稼ぐこともあるという。
さらに、ADの中には「この人出来るな」と称賛される、ある特殊技能を持った人がいて、しみけんはその優秀なADを「ローションの魔術師」と表現した。このADは、ベッドインを円滑にするためにカメラの外でローションを持ち、ベストな温度やタイミングで男優に渡すという。
また、AV業界には「絶対に知っておかないといけないしきたり」が存在する。それは「超女優ファースト」。女優は様々なリスクを背負い、覚悟を決めて臨んでいる。そのため、スタッフ・男優の女優に対する返事は「『はい、Yes、喜んで』の3択しかない」と、しみけんは言う。
実際、監督やプロデューサーに「出世するADの特徴」を聞いたところ、「女優の気持ちを上げるため、お香を焚いて、気の利いた音楽を流すAD」「ケータリングで女優に喜んでもらうために食品衛生責任者の資格をとり豚汁を振る舞うAD」など、”女優ファースト”な実例が多く上がった。
吉村が「秀吉だもん」と、織田信長の草履を懐で温めた逸話で知られる豊臣秀吉にたとえると、出演者らは納得したように頷いた。
しみけんは「どんな世界でも言えることだと思います。相手が求めていること、やったら嬉しいことをやる」といい、「気遣いは、やりすぎくらいがちょうどいい」と、出世するための教訓を語った。