およそ6000人の隊員を抱える、陸上自衛隊北部方面隊第7師団(北海道)。日本で唯一となる戦車部隊中心の師団で、200両以上が配備されている。
主力の90式戦車には、操縦手と戦車砲や機関銃を撃つ砲手、そして全体の指揮を執る車長の3人が搭乗する。「本当に爆音と轟音で、とても破壊力があって。そこが魅力の一つかなと思います」。そう話すのは、車長を務めながら、4両の戦車小隊を率いている小隊長の中田実優3等陸尉(25)だ。「右って言ったのに左に切る子もたまにいるので、止まれ!みたいにちょっと怒ったりとか、そういうこともありますね(笑)」。