大会期間中に「覚醒」祈願?佐藤紳哉七段、特製うちわで頭ぴっかり「フラッシュ!」「ぴっかぴかや」/将棋・ABEMAトーナメント
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 2度目の大会中に“ぴっかり”と覚醒することはできるのか。将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」の予選Aリーグ第1試合、チーム永瀬とチーム羽生の対戦が4月16日に放送された。2大会連続で羽生善治九段(51)に指名されたチーム羽生・佐藤紳哉七段(44)。イベントなどでは、かつらを飛ばすパフォーマンスでファンを笑わせるエンターテイナーだが、今大会では前回大会での全敗を踏まえ、1勝するまでかつら飛ばしを封印すると宣言。さらに特製のうちわには「覚醒」という字とともに、頭が光るイラストが描かれた。果たして佐藤七段は、気持ちよく頭を光らせることができるのか。

【動画】佐藤紳哉七段、特製「ぴっかり」覚醒うちわ

 チーム羽生は、羽生九段、佐藤七段に中村太地七段(33)を加え、前回と全く同じ顔触れ。佐藤七段は試合前に今年もドラフトで指名されたことについて「昨年もびっくりしましたが、今年は昨年以上にびっくりしました」とコメント。光栄ではあるが昨年、全敗で終わった自分がまた指名されると思っていなかったからだ。「僕の勝敗がチームの鍵になっている。貢献してかっこいいところを見せたいなと思います」と、かつらをつけた状態で意気込みを語った。するとその心意気を買ったのか、リーダー羽生九段も開幕となる第1局に佐藤七段を起用。若手強豪・増田康宏六段(24)との戦いに送り込んだ。

 対局前の作戦会議、新たなアイテムも紹介された。この大会では応援グッズとして毎回、特製うちわが作られるが、今年の佐藤七段は頭の部分に大きく「覚醒」と書かれ、かつらを取った状態が神々しく光る、といったもの。佐藤七段が「覚醒しました!」と声を張ると、羽生九段も「ぜひ覚醒した姿をみなさんに」と微笑んでいた。このやりとりにはファンも「光っとる」「ぴっかぴかや」「なんだこのうちわw」「フラッシュ!」「ぴっかり君やん」と爆笑が続いた。

 ところがこの試合では苦戦の連続。第1局、第4局と増田六段の前に完敗。第8局では斎藤明日斗五段(23)に最終盤、詰むや詰まざるやの激闘を演じたものの、あと少し届かず惜敗、これがチームの敗戦を決めることとなってしまった。対局後は「最後、詰みがあるかなと思ったんですけど…。チームに申し訳ない気持ちです。去年に続いて選んでいただいたのに、本当につらいですね」とうつむいた。

 大会のルールは9本勝負の5本先取で、3人1組のチームで1人1局は必ず指さなくてはいけない。羽生九段、中村七段は心強いが相手チームも強豪揃いで、やはり自ら語るように佐藤七段の出来がチームの浮沈を握る。次戦はチーム三浦で、ベテランと若手の強豪がミックスした構成だ。1勝して、気持ちよくかつらを飛ばすか、それともかぶりっぱなしか。次回も対局とかつらの行き先に注目だ。

◆第5回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

【動画】羽生善治九段と中村太地七段は一緒に「へー」
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【動画】佐藤紳哉七段、特製「ぴっかり」覚醒うちわ
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