ボクシング重量級の一戦で、文字どおりの“ド迫力”KO決着。その衝撃的なダウンシーンに視聴者から「やばい倒れ方」「完璧なフック」など驚きの声が寄せられた。
22日に後楽園ホールで開催された『PXB PHOENIX BATTLE 87』の第1試合/4回戦 スーパーミドル級の一戦は4ラウンド53秒、ダン・ディー・ディリンジャー(大橋)が右フックを一閃。強烈な右をカウンター気味にアゴに叩き込まれた上村周平(名古屋大橋)がストンと真っすぐに崩れ落ちると、即座にゴングが鳴らされる劇的なKOとなった。
ディリンジャーは元Jリーガー(京都)でプロ2戦目(デビュー戦は判定勝ち)。その屈強なフィジカルから“リベリアの怪人”を名乗っている。一方の上村はこの試合がプロデビュー戦となる。
試合は1ラウンドからディリンジャーがやや強引ながらもパンチを振るっていく。一見するとディリンジャーのペースだが、ABEMAで解説を務めた第40代日本スーパーライト級王者の細川バレンタインは筋肉量の多さ、さらに振りの大きさからディリンジャーのスタミナ切れを予測。一方、デビュー戦とは思えぬ落ち着きでディリンジャ―の強打に対応する上村を評価する。
しかし、ディリンジャ―の打ち疲れが見え始めた第3ラウンド終盤。ディリンジャ―の左フックが上村の顔面を捉えると、流れは一気にディリンジャ―へと傾く。このラウンドでのフィニッシュかと思われた矢先、上村はゴングに救われた。
そして第4ラウンド、ダメージが残っている様子の上村が下がる場面が多くなる。すると上村のワンツーに合わせたディリンジャ―のワンツーが上村を捉える。カウンター気味にディリンジャ―の右が上村のアゴを打ち抜くと、上村は真っすぐに崩れ落ちた。
劇的なダウンシーンを受け細川バレンタインは「6回戦や8回戦だと違うが、4回戦でこのパワーは即効性がある」とパワーの差に言及。さらに「的確なダメージを与えられたディリンジャ―選手の巧さが勝った」と振り返った。
その後、スタッフらに囲まれしばらく立ち上がることができなかった上村は無事、自らの足で立ち上がってリングを後にした。
『PXB PHOENIX BATTLE 87』を4月22日(金) 17時よりABEMAで生配信!
「ABMEAプレミアム会員」なら0コインで視聴が可能、現WBO世界ミニマム級チャンピオン谷口将隆の初防衛戦!更にここまで「プロ3戦3KO」と衝撃的な勝利を積み重ねる元K-1王者・武居由樹が登場する。
後楽園ホールで開催される全7試合を生配信!
第1試合/4回戦 スーパーミドル級
ダン・ディー・ディリンジャー(大橋)VS 上村周平(名古屋大橋)
第2試合/6回戦 フライ級
横手太嵐(石川ジム立川)VS 川崎智輝(SUN-RISE)
第3試合/6回戦 スーパーバンタム級
竹田梓(高崎)VS 木村元祐(JM加古川)
第4試合/8回戦 フェザー級
松本圭佑(大橋)VS 伊集盛尚(琉豊BS)
第5試合/8回戦 ウエルター級
佐々木尽(八王子中屋)VS マーカス・スミス(平仲BS)
第6試合/10回戦 スーパーバンタム級
武居由樹(大橋)VS 河村真吾(堺春木)
第7試合/12回戦 WBO世界ミニマム級タイトルマッチ
チャンピオン 谷口将隆(ワタナベ)VS 石澤開(M.T)