わずか2戦目にして最年少王者に輝いた17歳美女ファイターの圧倒的な強さを前に、対戦相手の顔がみるみる変形する衝撃の展開に視聴者から「お岩さんだ」「可愛い顔が…」「止めてあげて」など同情の声が殺到。また、その変形っぷりを公式SNSがビフォーアフターの写真つきで紹介するなど、タフな試合を驚きを持って伝える異例の事態に発展。そんな壮絶な試合を演じて見せた17歳が勝利ボーナス5万ドルの吉報を耳にするや否や、突如、泣き笑い。その様子に「ギャップ萌えが激しい」などの声が寄せられた。
4月22日に開催されたONE Championship「Eersel vs. Sadikovic」でジャッキー・ブンタン(米国)とスミラ・サンデル(スウェーデン)が初代ONE女子ストロー級ムエタイ世界タイトルをかけて対戦。試合は3-0でサンデルが圧倒し、デビューわずか2戦目、17歳5カ月で最年少王者に輝いた。
昨年2月にデビューしたブンタンは、ONEのネクストブレイク候補であったワンダーガール・フェアテックスを倒すアップセットを演じて3連勝中と勢いに乗る。一方のサンデルはこれが2戦目。今年2月のデビュー戦では、オープンフィンガーグローブでディアンドラ・マーティンとの殴り合いを制し、相手が“イヤ倒れ”で戦意を喪失するという戦いぶりでインパクトを残している。
この試合、体格差も大きなポイントとなった。身長173センチのサンデルに対して、ブンタンのそれは162センチ。リーチ差はじつに6センチという、同じ階級とは思えない差となった。
試合開始とともに、長いリーチを活かしたサンデルのパンチがブンタンの顔面を捉えていく。遠距離から楽々と殴りつける攻撃力に「セームシュルトみたいだ」と、かつてのK-1王者を彷彿させる声が上がる。
足を使い下がりながら攻撃の機会をうかがうブンタンはインファイトからの速いコンビネーションを軸に活路を見出そうとするも、サンデルの前蹴りや上から振り下ろす伸びのあるジャブになかなか前に出られない場面が続く。すると3ラウンド、サンデルの的確なパンチを次々と顔面に被弾したブンタンの顔が徐々に腫れ上がっていく。
遠距離で圧倒してきたサンデルだが、至近距離でも明確な差を見せつける。サンデルは首相撲でブンタンをねじ伏せると、相手をケージに固定してヒジを叩き込む。すると試合を中継したABEMAの視聴者からは「ブンタンの可愛いい顔が…」「凶暴化してきた」「野蛮な上に上手い」と称賛と驚きの声が入り交じる。
みるみる変形していくブンタンの顔に実況を務めた西達彦アナウンサーが「こんな顔ですよ…」と絶句すれば、解説の大沢ケンジも「恐ろしい」とポツリ。そんなやりとりに視聴者も「もう止めてあげて」「お岩さんだ」「マジでボコボコだ」と続く。強すぎる17歳よりも劣勢の対戦相手に対する同情の声が大半を占めた。
試合はフルラウンドの末に判定に持ち込まれるも3-0とサンデルが圧勝。わずか2戦で最年少王者に輝いたサンデル。5ラウンド戦い抜いても、先ほどまでの無慈悲な激闘っぷりが想像つかないほどのニコニコ笑顔を浮かべている。勝者の笑顔とボコボコで痛々しい顔の敗者がじつに対照的で、象徴的な一戦となった。
王座戴冠後にマイクを向けられたサンデルはようやく17歳らしいリアクション。傑出した勝者に与えられる5万ドルの勝利ボーナス獲得を聞かされると、泣き笑いを浮かべながら「オゥ…オウマイガー。サンキュー、サンキュー」と予想外の出来事に思わずクラクラする一幕、あどけなさも。そんなサンデルに視聴者からは「声は子供なんだよな…」「ギャップ萌えが激しい」といったコメントが聞かれた。