GWから増える「水難事故」 溺れている人を見かけたら…救助に役立つ“6つの道具”を紹介
【映像】救助に役立つ6つの道具
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「今日はうんこ先生と川遊びに行きます」

【もんだい】川で遊ぶときにわすれてはいけないものは?
 A.ライフジャケット
 B.うんこ

 漢字や計算を「うんこ」を用いて楽しく学べると、小学生の間で高い人気を誇る「うんこドリル」。この問題は、国交省とのコラボで作られた。意外なかけ合わせのようにも思えるが、今回コラボを担当した国交省の坂本さんは「川の安全を学んでもらうことを最優先にした」と話す。

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「子どもの水難事故の約6割は川や湖で起きている。子どもたちに川の安全について、身を守るすべについて知ってほしいという思いがある。国交省と『うんこドリル』という意外性がある一方で、心配する声もあった。ただ、子どもに知ってもらうきっかけとして『うんこドリル』の力は大きいのではないかというところで、ぜひともやろうと」

 去年発生した水難事故は1353件で、中学生以下の子どもは176人。このうち28人が死亡、もしくは行方不明となっている。当時の状況をみると、半数以上が河川での事故だった。

「意外と流れが速くて流されてしまったり、思わぬ深みにはまってしまったり……近年、豪雨災害が相次いでいるが、上流に雨が降っていて気付かないうちに水位が急上昇するといったような事故も多い」

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 このニュースを受けて、臨床心理士で明星大学心理学部准教授の藤井靖氏は「思い込みや偏ったものの見方を事前に正しておくことが大切である」と話す。

「単純に知識を学ぶことは大事。いわゆる“観察学習”という形で、シミュレーションではあるけれど、自分の中で経験しておくことも大事。加えて、危機的な状況に陥ると、我々は心理的にさまざまなバイアスにかかりやすい。思い込みや偏ったものの見方を事前に正しておくのは大切」

 溺れている人を助けるにはリスクが伴う。しかしながら、人はなぜ助けてしまうのだろうか。

「水難事故は、流れが急だったり奥まった場所など、あまり人が行かない場所で起こることも多い。人の援助行動というのは、周りにたくさんの人がいれば責任が分散されて起こりにくい。しかし、人が少ないとどうしても『自分が助けなきゃ』という気持ちになりやすいので、援助者である自分の身を守るのは二の次の行動を起こすことにもつながってしまうし、『どう助けるか』という解決策のアイデアも限定的になりやすい」

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 また、国立青少年教育振興機構はホームページで「川や湖で溺れた人を助けるときに役立つ道具」を6つ紹介している。

・ロープ       :反対の手のロープはしっかりと持ったまま、溺れている人の頭を超えるように投げる
・木や棒などの長いもの:周辺に落ちている長いものを見つけ、陸から溺れている人に渡す
・衣服        :自分が身に着けている衣服をつなげてロープ代わりに
・ペットボトル    :少し水を入れ、溺れている人に2本渡す。溺れた人が両脇に挟むと安定しやすい
・浮力が大きいもの  :クーラーボックス、灯油缶など。浮くものを空にして渡す
・ヒューマンチェーン :道具がなにもない場合、前後交互に手と手をつなぎ、チェーンを作る

 ゴールデンウィークから夏休みにかけて増える、子どもの水難事故。川遊びをする予定がある方はぜひ覚えておいてほしい。(『ABEMAヒルズ』より)

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