順調な大学院生活から一転、芸能の道へ “科学を楽しく届ける”俳優兼サイエンスコミュニケーターの挑戦
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 俳優でありながら、わかりやすく科学を社会に発信するサイエンスコミュニケーターでもある。そんな変わった経歴を持つある男性を取材した。

【映像】俳優・佐伯恵太がYouTube活動について語る「覚悟を決めて」

 去年4月に教育番組としてスタートしたYouTubeチャンネル『【科学・研究を楽しくお届け】とつげき!ちきゅうの研究室「らぶラボきゅ〜」』。動画では研究室の先生が登場し、子どもたちとお喋りしたり、時には遊んだりしながら研究や科学の知識について配信している。その仕掛け人は番組にも「エイト特派員」として出演する俳優の佐伯恵太だ。

 番組プロデューサーと監督も務める佐伯は、研究者の代わりにわかりやすく、面白く「科学を社会に発信する」サイエンスコミュニケーターとしても活動している。

「(科学を)エンターテイメントとして面白く届けるとともに、『正しさとか本質的なところの意味合いを損なわないように』という両立をバランス感覚を持って作っていくのが一番のポイントです」

順調な大学院生活から一転、芸能の道へ “科学を楽しく届ける”俳優兼サイエンスコミュニケーターの挑戦

 佐伯は京都大学大学院の理学研究科で生物学を専攻。暗闇で飼育され続けたキイロショウジョウバエがどのように進化し、環境に適応していくかについて研究していた。日本学術振興会の特別研究員として博士後期課程に進学するなど学生生活は順調だった。しかし、1年目を終えて自主退学し、芸能の道へと進んだ。研究から一転、俳優などのタレント業……。唐突に見える転身だが、佐伯が学業と並行して続けていたシンクロ(アーティスティックスイミング)が理由だという。

 シンクロを会社化するなど真剣に本気で取り組み続けた佐伯。シンクロというエンターテイメントの夢はいったん終わるも、プール以外の場所でも表現したいと俳優としての活動を始めたという。そして、時を経て「らぶラボきゅ〜」という科学の場に再び戻ってきた。コロナ禍で業界が止まってしまったことで、ふと立ち止まったときに見つけた過去の企画書がきっかけだったと話す。

「昔、思い描いていた目標で『テレビの教育番組で、自分が将来こんな番組に出演できたらいいな』という理想像がありまして、リモートで作ってYouTubeで出せば自分で作れるんじゃないかなと思いました。当時、コロナ禍で他のことがストップしていたので、腹を決めてこの番組を本気で作ってみようかなと思いました」

順調な大学院生活から一転、芸能の道へ “科学を楽しく届ける”俳優兼サイエンスコミュニケーターの挑戦

 大学院で学んだ“研究の素晴らしさ”とシンクロや俳優活動で学んだ“エンタメの素晴らしさ”。この二つの組み合わせをサイエンスコミュニケーターとして、自身の経歴を生かしながら日々チャレンジを続ける佐伯にYouTube活動での今後について聞いた。

「『たくさんの方に科学の楽しさや、本質的な意味をきちんと伝えられるチャンネルにしたい』というのがまずひとつあります。科学的な正しさとか、番組としての映像や編集のクオリティ。親が子どもに見せてもすごく安心できるような内容だったり、いろんな部分をすごく好意的に受け止めてくださる方もいらっしゃって、俳優をやりながら番組を運営している人だったんですけど、ここは覚悟を決めて俳優兼サイエンスコミュニケーターという形で世の中と関わっていこうと思いました」

(『ABEMAヒルズ』より)

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