実写映画「キングダム」は、2019年4月19日に公開され、同年の邦画実写映画として興行収入1位を獲得した人気作品です。公開当時は、作品の舞台でもある中国での長期ロケや、エキストラに1万人参加するなど異例の撮影規模も話題になりました。
2022年7月15日には続編となる第2作『キングダム２ 遥かなる大地へ』が、2023年7月28日からは第3作『キングダム 運命の炎』が公開されました。シリーズ最新作となる『キングダム 大将軍の帰還』が2024年7月12日から公開されています。
原作は、原泰久氏が2006年1月より「週刊ヤングジャンプ」にて連載を開始した、古代中華戦国大河ロマンを謳うマンガです。現在までに単行本が72巻まで刊行し、60巻発売時にはシリーズ初の初版発行部数100万部に到達。2023年11月には累計発行部数1億部突破を記録しています。
今回の記事では、実写映画「キングダム」の内容やキャスト、配信で視聴できるのかについて解説していきます。
目次
- 実写映画「キングダム」のあらすじ
- 原作コミック何巻まで？どこまでの内容かを解説！
- 実写映画「キングダム」の主なキャストは？
- 実写映画「キングダム」の主題歌は？
- まとめ
実写映画「キングダム」のあらすじ
ここからは実写映画「キングダム」、第2作「遥かなる大地へ」、第3作「運命の炎」、第4作「大将軍の帰還」のあらすじを、それぞれお伝えします。
第1作「キングダム」のあらすじ
紀元前245年、春秋戦国時代、中華・西方の国「秦」。 戦災孤児の少年の信（しん）と漂（ひょう）は、いつか天下の大将軍になることを夢見て日々剣術の鍛練を積んでいた。ある日、漂は王都の大臣である昌文君（しょうぶんくん）によって召し上げられ王宮へ。信と漂の二人は別の道を歩むことになる……。 王宮では王の弟・成蟜（せいきょう）によるクーデターが勃発。戦いの最中、漂は致命傷を負うが、何とか信のいる納屋にたどり着く。
「お前に頼みたいことがある」
血まみれの手に握られていたのは、ある丘に建つ小屋を示す地図だった。
「今すぐそこに行け！ お前が羽ばたけば、俺もそこにいる……。信！ 俺を天下に連れて行ってくれ……」
力尽きる漂。泣き叫ぶ信。漂が手にしていた剣とその地図を握りしめ、信は走り出した。走る先に何があるのかもわからず一心不乱に走る信。たどり着いた先で、信の目に飛び込んできたのは、なんと冷静にたたずむ漂の姿だった！？ 死んだはずの漂がなぜ？
「お前が信か」
そこに居たのは、玉座を奪われ、王都を追われた秦の若き王・嬴政（えいせい）だった。その嬴政に瓜二つの漂は、彼の身代わりとして命を落としたのだった。激高する信だったが、国を背負う嬴政の強さと漂の遺志を受け止め、嬴政と共に行動することを決意。二人は王宮を奪還するため立ち上がる。しかし、それは嬴政にとって、路の第一歩に過ぎなかった。
中華統一。戦乱の世に終わりをもたらす、未だかつて誰もが成し遂げていない、とてつもなく大きな夢を嬴政は心に宿していた。
信は天下の大将軍を、嬴政は中華統一を。その夢は途方もない修羅の道。
若き二人の戦いの火蓋が切られた――
（公式サイトより抜粋）
第2作「キングダム２ 遥かなる大地へ」のあらすじ
これが大将軍への第一歩だ―― 信（しん）は、漂（ひょう）の想いを胸に初陣に挑む！
時は紀元前。春秋戦国時代、中華・西方の国「秦」。戦災孤児として育った信（しん）は、王弟のクーデターにより玉座を追われた若き王・嬴政（えいせい）に出会う。天下の大将軍になると一緒に誓いながらも死別した幼馴染の漂（ひょう）とうり二つの国王に力を貸し、河了貂（かりょうてん）や山の王・楊端和（ようたんわ）と共に王宮内部に侵入する。信は立ちはだかる強敵を打ち破り、みごと内乱を鎮圧。玉座を奪還することに成功した。しかし、これは途方もなき戦いの始まりに過ぎなかった――
半年後、王宮に突如知らせが届く。隣国「魏」が国境を越え侵攻を開始した。秦国は国王嬴政の号令の下、魏討伐のため決戦の地・蛇甘平原（だかんへいげん）に軍を起こす。歩兵として戦に向かうことになった信は、その道中、同郷の尾平（びへい）と尾到（びとう）と再会。戦績もない信は、尾兄弟に加え、残り者の頼りない伍長・澤圭（たくけい）と、子どものような風貌に哀しい目をした羌瘣（きょうかい）と名乗る人物と最弱の伍（五人組）を組むことになってしまう。魏の総大将は、かつての秦の六大将軍に並ぶと噂される軍略に優れた戦の天才・呉慶（ごけい）将軍。かたや秦の総大将は戦と酒に明け暮れる猪突猛進の豪将・麃公（ひょうこう）将軍。信たちが戦場に着く頃には、有利とされる丘を魏軍に占拠され、すでに半数以上の歩兵が戦死している隊もあるなど戦況は最悪。完全に後れを取った秦軍だったが、信が配属された隊を指揮する縛虎申（ばくこしん）は、無謀ともいえる突撃命令を下す――
（公式サイトより抜粋）
第3作「キングダム 運命の炎」のあらすじ
500年にわたり、七つの国が争い続ける中国春秋戦国時代。戦災孤児として育った信は、亡き親友と瓜二つの秦の国王・嬴政と出会う。運命に導かれるように若き王と共に中華統一を目指すことになった信は、「天下の大将軍になる」という夢に向けて突き進んでいた。
そんな彼らを脅威が襲う。秦国への積年の恨みを抱く隣国・趙の大軍勢が、突如、秦への侵攻を開始。残忍な趙軍に対抗すべく、嬴政は、長らく戦から離れていた伝説の大将軍・王騎を総大将に任命する。決戦の地は馬陽。これは奇しくも王騎にとって因縁の地だった…。
出撃を前に、王騎から王としての覚悟を問われた嬴政が明かしたのは、かつて趙の人質として深い闇の中にいた自分に、光をもたらしてくれた恩人・紫夏との記憶。その壮絶な過去を知り、信は想いを新たに戦地に向かう。100人の兵士を率いる隊長になった信に、王騎は『飛信隊』という名を授け、彼らに2万の軍勢を率いる敵将を討てという無謀な特殊任務を言い渡す。 失敗は許されない。秦国滅亡の危機を救うため、立ち上がれ飛信隊！
運命に導かれ、時は来た。炎の如き熱き戦いがいま始まる―
（公式サイトより抜粋）
第4作「キングダム 大将軍の帰還」のあらすじ
秦と趙の全てを懸けた＜馬陽の戦い＞で、敵将を討った信（山﨑賢人）と仲間たちの前に突如として現れた、その存在が隠されていた趙国の総大将・龐煖（吉川晃司）。
自らを＜武神＞と名乗る龐煖の圧倒的な力の前に、次々と命を落としていく飛信隊の仲間たち。致命傷を負った信を背負って、飛信隊は決死の脱出劇を試みる。
「俺たちで、信を守り抜くんだ――。」
一方で戦局を見守っていた王騎（大沢たかお）は、趙軍の裏に潜むもう一人の化け物の存在を感じ取っていたが、劣勢を覆すべく最強の大将軍として再び戦地に舞い戻った。
王騎と龐煖の過去の因縁とは？遠くから戦いを静観する軍師・李牧（小栗旬）の正体とは？？
今、因縁が絡み合う馬陽の地で忘れられない戦いが始まる――。
（公式サイトより抜粋）
原作コミック何巻まで？どこまでの内容かを解説！
ここでは、実写映画「キングダム」が、原作コミックスやアニメのどこまでの話を実写化しているのかを詳しく解説します。
実写映画「キングダム」の範囲
主人公である奴隷の少年・信と、若き王・嬴政、旅の仲間・河了貂（かりょうてん）らの出会いから、嬴政と弟・成蟜の王位をめぐる争いが決着するまでを描いた実写映画「キングダム」。原作コミックですと、1巻第1話「キングダム」から、5巻の第46話「兄弟」までの計46話分。アニメだと、1期第1話「無名の少年」から第15話「王の資格」までの計15話分になります。
刺客・ムタや巨漢のランカイ、用心棒の左慈など、印象的な強敵とのバトルシーンがあり、作中の重要キャラクターである山の王・楊端和（ようたんわ）や謎多き将軍・王騎（おうき）が登場します。
実写映画第2作「キングダム２ 遥かなる大地へ」の範囲
実写映画第2作「キングダム２ 遥かなる大地へ」では、嬴政がおさめる秦国（しんこく）が、隣国・魏（ぎ）との戦で蛇甘平原に軍を起こすこと、そして主人公の信が歩兵としてその決戦に参加し、新たなキャラクター・羌瘣(きょうかい)たちと“伍（ご）”という五人組を組んで戦います。前作以降の王都奪還後のエピソードを加えつつ、蛇甘平原の戦いが最後まで描かれました。
原作コミックでは、5巻第47話「最初の城」から7巻の第73話「帰国」までの計27話分のストーリーにあたり、9巻第94話「祭」から第96話「呂氏派」で描かれた、羌瘣の過去も入っています。
アニメでいうと、1期第16話「呂不韋」から第23話「夜語り」までの計8話分です。アニメ第23話で描かれた羌瘣の過去は、蛇甘平原の戦い後となっていますが、映画では決戦の最中、野営地で羌瘣から信に語られました。
実写映画第3作「キングダム 運命の炎」の範囲
実写映画3作目にあたる「キングダム 運命の炎」は、趙国が突然秦国に攻め込み、関水（かんすい）を落として城下の民を皆殺しにするとこから始まります。王騎を総大将とする秦軍は決戦の地となる馬陽に向かい、王騎は百人将となった信に敵将・馮忌（ふうき）を討ち取ることを命じます。信は見事に馮忌を討ち取り、一日目は終了。その夜、信たちの野営地に敵の総大将・龐煖（ほうけん）が現れたところまでが描かれました。
原作コミックでは、8巻第75話「過去」～第81話「別離」、10巻第105話「裸の付き合い」～13巻第139話「天災」までです。アニメは、1期第24話「新たなる試練」から第30話「天災」、2期第7話「呪われた王子」から第9話「つなぐ願い」までになります。
原作コミックやアニメでは馬陽の戦いと紫夏（しか）のエピソードは別のところで語られていましたが、映画では総大将を引き受ける前に王騎が嬴政に天下統一を目指す理由を問い、その答えとしてエピソードが挿入されました。
実写映画第4作「キングダム 大将軍の帰還」の範囲
実写映画4作目「キングダム 大将軍の帰還」は、3作目である「キングダム 運命の炎」の続きから始まります。馬陽の戦いを有利に進めていたにも関わらず、龐煖の登場で一気に形勢が苦しくなる秦軍と、龐煖と王騎の過去の因縁、そしてその決着が描かれました。
原作コミックでは、14巻第141話「神の業」から16巻第173話「終戦」まで。アニメでは1期第31話「集の力」から1期最終話の第38話「継承」までに当たるエピソードが描かれています。
実写映画「キングダム」の主なキャストは？
ここからは、実写映画「キングダム」に出演した豪華キャスト陣、そして実写映画第2作「キングダム２ 遥かなる大地へ」にて新登場となるキャラを担当する追加キャストを紹介します。単独PVが作成された人気キャラクター・羌瘣、信の運命共同体となる“伍”のメンバーや、総大将を含む秦国軍の精鋭たちの情報が解禁されています。
実写映画第1作「キングダム」のキャスト
信（しん）：山﨑賢人
嬴政（えいせい）・漂（ひょう） ： 吉沢亮
楊端和（ようたんわ） ：長澤まさみ
河了貂（かりょうてん）：橋本環奈
成蟜（せいきょう）： 本郷奏多
壁（へき）：満島真之介
バジオウ：阿部進之介
朱凶（しゅきょう）：深水元基
昌文君（しょうぶんくん）：高嶋政宏
騰（とう）：要潤
ムタ：橋本じゅん
左慈（さじ）：坂口拓
魏興（ぎこう） ：宇梶剛士
竭氏（けつし） ：加藤雅也
肆氏（しし） ：石橋蓮司
王騎（おうき）：大沢たかお
実写映画第2作「キングダム２ 遥かなる大地へ」で発表されている追加キャスト
羌瘣（きょうかい）：清野菜名
尾平（びへい）：岡山天音
尾到（びとう）：三浦貴大
澤圭（たくけい）：濱津隆之
麃公（ひょうこう）：豊川悦司
呉慶（ごけい）：小澤征悦
宮元（きゅうげん）：高橋努
縛虎申（ばくこしん）：渋川清彦
実写映画第3作「キングダム 運命の炎」で発表されている追加キャスト
龐煖（ほうけん）：吉川晃司
李牧（りぼく）：小栗旬
万極（まんごく）：山田裕貴
馮忌（ひょうき）：片岡愛之助
趙荘（ちょうそう）：山本耕史
カイネ：佐久間由衣
実写映画第4作「キングダム 大将軍の帰還」で発表されている追加キャスト
摎（きょう）：新木優子
昭王（しょうおう）：草刈正雄
実写映画「キングダム」の主題歌は？
実写映画第1作「キングダム」の主題歌を担当したのは、人気ロックバンドのONE OK ROCKです。主題歌に採用された楽曲「Wasted Nights」は、完成前の映画を観て「“壮大さ”、“ビッグアンセム”をテーマに書き下ろした」と、ボーカルのTakaがコメントしています。
第2作「キングダム２ 遥かなる大地へ」の主題歌を担当するのは、国民的人気バンドのMr.Childrenです。今作のために書き下ろされた主題歌の楽曲タイトルは「生きろ」となっています。
第3作「キングダム 運命の炎」の主題歌を担当したのは、宇多田ヒカルさんです。「Gold ～また逢う日まで～」は、この映画のために書き下ろした曲で、宇多田ヒカルさんは「今の私が思う幸福とはなにかの歌ができました。」とコメントしています。
第4作「キングダム 大将軍の帰還」の主題歌は、ONE OK ROCKの「Delusion:All」です。いまでも映画「キングダム」の代表曲として愛される1作目の主題歌「Wasted Nights」と同じONE OK ROCKが担当するだけあって、最終章とされている第4作の主題歌としてふさわしい楽曲になっています。
まとめ
以上、実写映画「キングダム」の情報をまとめました。奴隷から平民へと昇格した信の新たな戦いが描かれる「キングダム２ 遥かなる大地へ」は2022年7月15日（金）に公開され、第3作「キングダム 運命の炎」は2023年7月28日から公開、「キングダム 大将軍の帰還」は2024年7月12日から公開されています。
(C)原泰久／集英社・キングダム製作委員会
