先月28日、東京都の小池都知事が「育休という名前そのものが『休む』と書いてある。仕事を休む期間ということで、なにか後ろめたい雰囲気を醸し出す」などと述べ、育休に変わる新たな愛称を一般から募集することを明らかにした。
会見の中で小池都知事は「社会の宝物である子どもをはぐくむ大切な期間」として、“育休”という言葉そのものを見直したいとも発言。「遊牧民は自然相手に忙しく遊んでいるわけではない」と説明し、名前を変えることで取得しづらい雰囲気を一新する意向を示した。
新たな愛称を決める選考メンバーの中には元衆議院議員の金子恵美氏の名前もある。金子氏の夫で同じく元衆議院議員である宮崎謙介氏は2016年1月に「男性の育児休暇の取得は育児参加へのきっかけになる。我々国会議員が率先して進めていく必要がある」と主張。男性国会議員としては初めて育休を取得したことで話題を呼んだが、あるベテラン議員からは「一生休んでろ」など批判の声も上がったという。
今年4月からは改正育児・介護休業法により男性への育休制度の告知が義務化された。しかし全国の育休取得率は女性が81.6%であるのに対して、男性は12.65%と依然として低い水準である実態に変わりはない。
一連の問題について宮崎氏は「夏季休暇とか、バケーション的な感覚で最初は捉えられた。その先行で叩かれ始めたというのはある」と当時を振り返ると「もし今『一生休んでろ』なんて言ったら、その人は逆に飛ばされる。私の投げた一石は大きかった」と続けた。(ABEMA『ABEMA的ニュースショー』)
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