「朝課外」。そう聞いてピンと来るのは九州出身者だけかもしれない。公立高校を中心に、1時限目の前に、いわば“0時限目”として行われている補習のことだが、その存続を検討する県が相次いでいるというのだ。
大手予備校や塾のなかった1960年代後半、大都市圏と地方の教育格差を埋めようとPTAが主体となり始まったものだが、正規の授業ではないにも関わらず実質的な“強制”になっているという意見や、欠席が内申点に影響するという意見もある。また、オンラインによる授業も受けられる時代、早朝に登校することそのものの意義も問われているのだ。